(画像)xalien/Shutterstock
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日本維新の会が大阪・関西万博“予算膨張”で崖っぷち!? 地元からも不満噴出

ようやく猛暑が去り過ごしやすい季節を迎えたが、日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事の顔色が冴えない。


「吉村知事の顔色が悪いのも当然だ。ここ数年、破竹の勢いで勢力を伸長させてきた日本維新の会は、ここにきて難問、課題が続出しているからね。これを上手く処置しないと、維新人気は〝一気にダダ下がり〟ともささやかれている。難問の筆頭は維新が旗振り役として、やっと誘致に成功し、今日の〝維新株〟爆上げの原動力となってきた大阪・関西万博の経費が予想以上に膨らんでいることだろう」(自民党幹部)


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実際、2025年開催予定の大阪・関西万博の経費は、ここにきて大きな物議を醸している。迎賓館や催事場、円周2キロの「大屋根」などの整備に充てる会場建設費は当初1250億円とされた。その分担割合は国、大阪府・大阪市、財界がそれぞれ3分1ずつ負担する取り決めだった。


「ところが、事業が進むにつれ、資材などが高騰したため、20年に建設費予算を600億円増の1850億円に手直しした経緯がある。加えて、その後はウクライナ紛争などの煽りで、資材や燃料がひっ迫し、さらに予算が500億円近く膨らみ、建設費が2300億円に達する見込み。当然、国や府・市の負担割合も増える。運営費も当初800億円から数百億円の上積みは必至とみられ、維新の一丁目一番地の政策『身を切る改革』、つまり、あらゆる経費やコスト削減は吹き飛びそうな様相を見せている。もちろん、コスト増も血税投入となる。だから地元や国民から不満が噴出しているのです」(建設業界関係者)

謝罪に追われる維新

それだけではない。万博はパビリオンの建設の遅れなどもあり「期日に間に合うのか」「中止しろ」と不安視する声や批判が飛び出すありさまなのだ。

維新の吉村知事を悩ます問題は他にも相次いでいる。大阪の自民党関係者が呆れる。


「維新では大阪府議団代表の笹川理府議が同じ維新女性市議へのセクハラ・ストーカー疑惑で代表を辞任、除名処分となっている。この件では警察が性暴行疑惑でも捜査を始めている。また、大阪の枚方市では9月の市長選で当選した維新公認市長が公職選挙法で禁止されている祝勝会に出席し、謝罪に追われている。お粗末すぎます」


また、国会議員では鈴木宗男参院議員が党に無断でロシアを訪問し、外務次官らと懇談したことを巡り、維新を離党した。


「維新は次の総選挙では〝野党第1党を目指す〟と鼻息荒いが、こう問題が続出しては維新に期待する選挙民も愛想を尽かしかねない」(前出・自民党幹部)


〝威信〟は崩れ去った!?