Ⓒ2023西村ツチカ/小学館/「北極百貨店のコンシェルジュさん」製作委員会
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LiLiCo☆肉食シネマ~『北極百貨店のコンシェルジュさん』/10月20日(金)より全国公開

監督/板津匡覧 声の出演/川井田夏海、大塚剛央、飛田展男、中村悠一、津田健次郎ほか 配給/アニプレックス


お仕事お疲れ様です。今回はちょっと驚くかもしれませんが、アニメーション『北極百貨店のコンシェルジュさん』を紹介します。


〝えっ、なぜ週刊実話なのに、このテイストの作品なのか〟って? はい、私はこの作品の応援アンバサダーを務めさせていただいたのですが、実は最初に声を掛けられたとき、すごく驚きました。〝なんで私なの!?〟って。でも、この70分ほどの短い上映時間の中から、とっても大事なメッセージを受け取ることができるんです。そのすべてが〝生きる〟につながります。


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新人コンシェルジュの秋乃が働く「北極百貨店」。ここでは、従業員が人間でお客様が動物です。来店する動物の種類や形はさまざまで、彼らに合うものをオススメするのがコンシェルジュ。プレゼントもいろいろ悩みますよね。贈られる側との関係性などなど…。


秋乃は、人間らしく失敗もします。でも、それを味わって正して、もう一度自分なりに考え、噛み砕いて、相手が満足するように頑張る。お客様と接するときの緊張はもちろん、上司に嫌なことを言われたり。でも、人はこうやって成長します。

努力して壁にぶつかるのは当たり前!

物語の中には、無理なことを頼むお客様もいます。私は香水を探しているお客様のエピソードが好き。これはまさに、SNSでつながってると思っている現代の皆サンに向けた大切なメッセージ。この世の中は人なんです。すべて人。珍しい香水を手に入れる過程を見れば分かります。

困ったときに人って頼ろうとする。もちろん、それは悪いことではありません。お互いが頼り合って、支え合って、迷惑を掛けながらも前に進む。しかし、何年も会っていない人に何かを頼みたいとき、〝あ〜連絡するの気まずいなぁ〟と思って、そのまま話が流れていく。それは結果的に、とてももったいないこと。特別用事はないかもしれないけど、〝元気か?〟と、その一言だけでも人はうれしいもの。いつもつながってると思うからこそ、頼りたいときに話しやすいし、お願いしやすいものです。


人生は、ありがとうとごめんなさいでいっぱい。私は、その言葉を発することができずに仕事が充実してるって人は、これまで会ったことがない。〝努力するといつも壁にぶつかる〟。当たり前! 前に進んでるってことだから良いこと。


秋乃と同様に、酸いも甘いも経験して頑張ってる人の背中を押してくれる1本。自分の人生を演出するためにも、人との縁を大切にしてほしい。さぁ、秋空を見上げて今日も楽しんで!
LiLiCo 映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。