(画像)Roman Samborskyi/Shutterstock
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残暑で“蚊”が大量発生!? コロナやインフルエンザだけでなく媒介による感染症に要注意

例年なら〝リーン、リーン〟と透き通るようなスズムシの声が聞こえるはずなのに、長引く残暑でその姿も感じられない。代わって、〝ブーン〟と夏に活動的になる蚊がこの時期に大量発生し、BBQ(バーベキュー)などの野外のレジャーで蚊に刺される被害が続出しているという。


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蚊には吸血する種類と、そうでない種類がいる。人を吸血するのは、北海道を除く全国に生息するヒトスジシマカ(やぶ蚊)、そして全国に生息しているアカイエカ、アカイエカの亜種のチカイエカだ。


「蚊は水のあるところに卵を産み付け幼虫(ボウフラ)、さなぎを経て成虫になる。25〜30度の繁殖に適した気温が続けば、わずか10日ほどで卵から成虫になる。蚊の活動が活発になるのはアカイエカで25度、ヒトスジシマカは25〜30度、アカイエカは30度。ヒトスジシマカは35度を超えると死ぬ確率が高い」(昆虫ジャーナリスト)

地球温暖化や国際化の影響が…

今年は全国的に6月末ごろから猛暑続き。東京でも9月28日に最高気温33度を記録するなど残暑はなお厳しい。蚊に刺されたときの症状は大半がかゆみだが、問題は蚊による吸血が伝染病を媒介して命まで奪う危険性をはらんでいる点だ。

「蚊による媒介感染症では、ウイルス疾患であるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、マラリアなどがあります。これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行し、日本脳炎以外は海外からの輸入感染症とみられています。デング熱に関しては、2014年に約70年ぶりに国内感染例が報告されました。地球温暖化や国際化によって、以前にはなかった伝染病が国内で感染する状況も起きていますから、秋本番に向けて要注意です」(医療ジャーナリスト)


秋は運動会やBBQ、それにアウトドアレジャーの季節。野外ですごす時間が多くなるため、蚊に刺されるリスクは増す。


「今秋は新型コロナとインフルエンザ、そして蚊にも警戒が必要です」(同)


スズムシに会いたい。