『チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)』茨城県土浦市/桜川産~日本全国☆釣り行脚
まだまだ残暑の厳しい日が続きますが、朝晩には少し秋の気配を感じるようになってまいりました。そこで、今回は日中の日差しを避け、涼しくなる日没から夜のブッ込み釣りを楽しんでみたいと思います。仕掛けを投げ込んだらドラグを緩めて待ち、夜の静寂にいきなり響くドラグ音…。そんな独特の趣を求めて訪れたのは茨城県の土浦市。霞ケ浦に流れ込む桜川が今回の釣り場です。
夜のブッ込み釣りといえばタイ類やハマフエフキ、あるいはハタ類など、海釣りで行われることの多い釣りですが、今回は淡水。なぜ霞ケ浦の桜川なのかといえば、単純に容易だからです。1980年ごろに食用として養殖向けに霞ケ浦へ持ち込まれたチャネルキャットフィッシュが、2000年前後より爆発的に増え始めておよそ20余年。
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現在では、エサを投げ込んでおけば簡単に釣れるほどの魚影の濃さになりました。海釣りのタイ類などと違って、よほどの悪条件でない限りは、手堅く釣れるターゲットですから、おそらく何回かはドラグ音を聞くことができるでしょう。
悪食ゆえ、在来種の大きな脅威となることで、特定外来生物に指定されているこの魚。その功罪や是非などの難しいお話は学者たちにお任せして、1人の節操のない釣り人としては、とりあえず手軽に釣って美味しくいただこうかと思います。
アタリ頻発手堅い釣果
夕方の土浦駅を降りて、歩くこと5分ほどで桜川の畔に着くと、広い河原に釣り人はおらず、とりあえず常磐線の鉄橋付近に荷物を下ろし、西日の差す河原で準備に取りかかります。
安物の投げ竿2本にオモリと糸とハリの簡単なブッ込み仕掛けを結び、エサとなるエビの切り身をハリに付けたら適当に投入。悪食なので、別にエビでなくともミミズや魚の切り身でもよかったのですが、たまたま余ったエビがあったもので…。投げ込んだらドラグを緩め、暇なので聖飢魔Ⅱの〝害獣達の墓場〟なぞを聞きながらアタリを待ちます。
ジィーーッ! まだ夕日の沈みきっていないうちからドラグ音が響きました。竿を手にドラグを締めて合わせると、なかなかの重量感です。重々しい手応えを楽しみながら寄せてくると、40センチほどのチャネルキャットフィッシュ。やはり手堅い釣り物です。1尾目ということで血抜きを施してキープし、さらなる大物を期待して再び仕掛けを投げ込みます。
やがて日が沈み、完全に暗くなるとジィー、ジィーと、結構な頻度でアタリが出るようになりました。時にはハリに掛からないこともありますが、だいたいは重々しい引きで30〜40センチのチャネルキャットフィッシュが飽きずに釣れます。いや、順調に釣れ過ぎて少し飽きます。それにしても、エサがエビの切り身ということもあるのでしょうが、コイやフナ、マナマズといった魚たちは一切交じらず、釣れるのはチャネルキャットフィッシュのみですから、よほどの優占種であることがうかがえます。
最初の1尾はキープしており、そんなに釣っても食べきれないので釣っては逃がしを続けるうちに、ジィーッ!! と、ひときわけたたましいドラグ音が鳴り響きました。見ると竿尻が浮いており、今までで一番大きなアタリです。竿を掴みやりとりに入ると本日一番の重量感。やっとよいサイズが来たかと、半ば強引に寄せて玉網にイン。丸々とした50センチほどのチャネルキャットフィッシュは見た目にも旨そうで、血抜きを施し、背ビレ&胸ビレを切り落としてからクーラーボックスへしまいます。
三橋雅彦(みつはしまさひこ) 子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。
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