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配達員が“素手”で寿司ネタを触った!? 出前館の衝撃映像拡散で露呈した業界が抱える問題とは…

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(画像)buryakphoto/Shutterstock

フードデリバリー大手『出前館』の配達員による衝撃動画が、SNS上で大炎上している。

「この動画は9月12日に出前館の宅配で『スシロー』のすしを頼んだ東京・昭島市の客が撮影したもの。宅配バイクが到着したことに気付いて見ていると、配達員が荷台で崩れたすしを〝素手〟で触ったり、ネタを持ち上げて形を整えていたのです」(全国紙記者)

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数分後に、配達員は何事もなかったかのように出前を届けにきたものの、この行いをただすと「すみません、でも消毒したので」と返答。その対応が同社を含めて不十分だったことから動画がSNSに投稿・拡散されてしまったのだ。

「配達員がこうした行動に出た理由は、商品を自腹で弁償することを避けたかったからともみられている。後日、出前館は謝罪と返金、配達員に対する厳重処置を行ったとのメールを顧客に送ったが、後の祭りだったというわけです」(同)

人手不足に拍車がかかり…

ただし、出前館をめぐるトラブルはこれだけではない。昨年12月には60代の男性配達員が宅配先の女性宅ポストに「ひとめぼれしました」と書いた電話番号入りのメモを投函。気味の悪い迷惑行為が話題となったが、背景には業界が抱える問題が横たわっている。

「ここにきて出前館をはじめとするフードデリバリー業界も、他の業界と同じく人手不足に拍車がかかっている。それが原因で業務委託契約者である配達員らにマナーや法令順守まで周知させることが難しく、事件が続いているのです」(大手フードデリバリー社員)

出前館は今年8月に配達員の報酬制度を改定。エリア、時間帯、天候などでインセンティブが発生するものの、基本報酬を全国一律1件400円に減額した。配達員離れが起きる可能性も指摘されているが、この余波で今後も騒動が続発しなければいいのだが。

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