両国国技館 (C)週刊実話Web 
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大関・貴景勝の優勝に協会がっかり!? 「取口セコい」とSNSも大荒れ

あと味はいま一つ、いや、二つ、三つだ。


大相撲秋場所(東京・両国国技館)は9月24日、大関貴景勝(27)が平幕の熱海富士(21)を優勝決定戦で破り、4場所ぶり4回目の優勝をした。カド番大関の優勝は7年ぶ9人目だ。


先行する熱海富士を千秋楽に逆転し、大関のメンツを保った貴景勝は「人生懸けてやっているから。番付的にも負けるもんか、と思って戦った。絶対に負けられないという強い気持ちだった」と安堵の表情を浮かべたが、優勝決定戦の内容は目を覆うものだった。


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初土俵から18場所と史上最速優勝を目指す若手の挑戦を真っ向から受け止める大関相撲を期待したファンの心を裏切るように、立ち合い、左に変化し、目標を失った熱海富士をあっさりはたき込んだのだ。


かねて「相撲は結果がすべてだ」と豪語する貴景勝は「(熱海富士の)右差しを徹底して封じようと思ったのでやった。自分のやるべきことができました」と平然としていたが、勝負が決まった瞬間、館内には微妙などよめきが起こった。

勝利も協会内の空気は冷たい…

「八角理事長も珍しく失望を隠さず『(貴景勝は)大関の責任は果たしたが、内容が内容だけに少しがっかりした。熱海富士は一生懸命やった。来場所でしょう』と、終始渋い顔でしたね」(大相撲担当記者)

ネット上はもっと辛辣で、「貴景勝はつまらんことをしたな」「大関としては取口がセコい」などと大荒れ。当然のことながら、この勝ち方は来場所にも微妙な影を落としそうだ。


「大関が優勝すると、次の場所は綱取りがかかり、連続優勝すれば晴れて横綱昇進となる。貴景勝も意識して『九州場所は大きな夢を見て初土俵を踏んだ場所。その夢に向かって明日から頑張っていく』と力をこめたが、史上最低の11勝での優勝、さらに先場所は全休というマイナス材料も加わって、協会内の空気は冷ややかです」(同)


佐渡ヶ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)も「(優勝決定戦で)ああいう相撲は見たくなかった。来場所は千秋楽まで見てみないと…」と慎重だった。