監督/ヤン・レノレ
出演/ジャンポール・ゴルチエ、マドンナ、カトリーヌ・ドヌーヴ、ロッシ・デ・パルマ、ナイル・ロジャース、マリオン・コティヤール
配給:キノフィルムズ
お仕事お疲れさまです。
今回も私の大好物、ドキュメンタリーでいきます。〝2時間の間にこんなにも学べるなんて!〟これが私の率直な感想。映画は娯楽だけど、人生に役立つヒントを運んでくれるのも映画。前回は『ファッション・リイマジン』を紹介しましたが、一見、ちょっと難しそうな「SDGs」のことも、映画を見れば分かりやすくて、すぐに理解できます。
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今回もファッションがテーマですけど、このテーマはエンドレスです。すべてのことは〝生きる〟に繋がります。主人公は世界的に有名なデザイナー、ジャンポール・ゴルチエ。今年、彼の人生を舞台にした『ファッション・フリーク・ショー』が日本でも上演されました。彼のデザイナーとしての歴史はもちろん、幼少時代や最愛のパートナーとの日々、そして、その彼との悲しいお別れも描かれていました。
私は、人生物語やファッションショー、ライブパフォーマンスでもあるこの舞台に魅了されました。中でも音楽が最高で、ライブは、やはり臨場感溢れる時間。上演された『東急シアターオーブ』から出たら、渋谷の街が少しだけ違って見えました。
自分のセンスを信じ上り詰めた
でも…気になったのが、〝この舞台をどう作り上げたのか?〟。どんな舞台の裏にも大変な努力がつきもの。そのメイキングが、このドキュメンタリーです。もちろん舞台を見ていなくても、ファッションへのこだわりだったり、出演者がダンスや物語の流れをどう飲み込んでいったかなど、見ていて楽しい。
変わり者と言われていたゴルチエは、自分のセンスを信じ、世界のトップまで上り詰めた。そんな〝こだわりの塊〟である彼から勇気とやる気をもらえる。
今作では、音楽もヒップホップからクラシック、さまざまな超有名セレブも登場します。個人的に面白かったのが、数秒ではあるけど、マドンナがブーツを履くところ。私、1982年からマドンナのファンですが、初めて彼女のそんな姿を見た。てか、ちゃんと衣装合わせに来るのね(笑)。
この『ファッション・フリーク・ショー』の舞台を作り上げる途中でも、新しいアイデアがどんどん浮かび、しっくりこない所は大胆に変えたりします。薄着のシーンもこの上演には必要と、そのすべてをモード系に持っていけるカッコ良さ。モノづくりの仕事だけではなく、何かを作り上げる情熱はみんな同じはず。
仕事のパワーになれば!
LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
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