〝宝の山〟になりうるのか、それとも〝ゴミ捨て場〟となるのか? 日本テレビは、数多くのアニメーション映画を製作する『スタジオジブリ』の株式を議決権ベースで42.3%取得すると発表。今後は『スタジオジブリ』の社長を含めた役員を派遣し、経営支援するなど完全子会社化する。
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同局とジブリの関係は1985年に宮崎駿監督の代表作『風の谷のナウシカ』をテレビで初放送した以来の付き合いで、関係性は実に40年近くにも及ぶという。しかし、今回の日テレの子会社化について、業界関係者の多くが「大博打だ」と声をそろえるのだ。
「ジブリは慢性的に赤字体質だからです。アニメの場合、製作費の4倍以上の興行収入でなんとか黒字になるというのが現状。ちなみに、ジブリの代表作である『風の谷のナウシカ』は製作費3億円に対し興収は15億円。『もののけ姫』は製作費20億円に対し興収193億。『千と千尋の神隠し』が製作費20億円に興収304億円とヒット作は確かに作っているが、赤字作品も多く、結果的に利益を食いつぶしているという状況だったわけです」(関係者)
キラーコンテンツ化して…
事実、2004年に公開された『ハウルの動く城』を最後に、ジブリからは大ヒットと呼ぶべき作品は出現していないという。
「ジブリの鈴木敏夫プロデューサー(75)は、経営者失格の烙印を押されてしまった。最近では若い女性にうつつを抜かし、経営をさらに悪化させたなんてスキャンダルも報じられた。ジブリはリストラと資産の切り崩しで何とかやってきた会社と、関係各所から揶揄されています」(事情通)
では、なぜ日テレはジブリを子会社化したのか?
「理由は一つ。同じく子会社化したものの経営が傾いているHuluを救うためです。最近はディズニーチャンネルと協業したが会員数は伸び悩んでいる。2週間無料トライアルの提供もやめてしまったことで、有料会員数が激減しているんです。ジブリ作品をキラーコンテンツにしようとしているのでしょうね」(同)
共倒れだけは避けたいところだが…。
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