創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害事件をついに認めたジャニーズ事務所。同社は、これまでも所属タレントたちの数々のスキャンダルをもみ消してきた。過去を振り返ると、〝醜聞隠蔽〟が同社の歴史そのものだったことが分かる。
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藤島ジュリー景子社長の跡を継ぎ、ジャニーズ事務所の社長となった東山紀之と、植草克秀の3人で「少年隊」として1985年12月にレコードデビューした錦織一清。
シングル『仮面舞踏会』が爆発的なヒットを記録し、一躍トップアイドルとなり、性加害の当事者だった創業者・ジャニー喜多川氏からの信頼も厚く、一時はジャニーズ事務所の「未来の役員候補」と言われていた。
「錦織は、若い頃から職人かたぎで歌もダンスも実力がズバ抜けていた。ジャニー氏も、錦織を自分の後継者として、舞台の脚本や演出を完全に任せることもあったほどでした」(ベテランの芸能記者)
民放関係者も、こう証言する。
「ドラマ『スクールウォーズ』などで活躍した女優の岡田奈々さんとの交際の噂もありましたが、ともに仕事のことを考えてあっさり破局に至ったと聞いています。それ以外にはスキャンダルもなく、錦織さんは業界でもクリーンなイメージでしたよ」
順調なセカンドキャリア
ところが、こうした評価を一変させる出来事が起こったのだ。
2002年11月、女優の水沢アキが『週刊現代』で、「私を通り過ぎた男たち」と題して男性遍歴を実名暴露。そこで錦織に〝流れ弾〟が命中したのだ。
「水沢はアメリカ人実業家と結婚していたが、錦織と不倫関係にあったことを暴露したんです。しかも、錦織がビジネス上のトラブルに巻き込まれ、水沢が『借金1000万円を肩代わりした』ことまで明かされた」(前出・芸能記者)
この暴露によって、すっかり〝出世コース〟から外れてしまった錦織は、20年12月31日に植草と一緒にジャニーズ事務所を退所。東山と植草は結婚して子どもがいるが、錦織だけはいまだに独身を貫いている。
「これまでの功績と東山の温情で、錦織と植草は退所後も『少年隊』を名乗ることやグループの楽曲の歌唱も許されました。今でも2人で公演を開いて少年隊の曲を熱唱。往年のファンたちを熱狂させていますよ」(同・記者)
錦織は、演出家の故つかこうへい氏に心酔し、薫陶を受けていたことから、現在は「演出家」としての活動が中心になっている。
演劇関係者の間でも才能が高く評価されているというから、セカンドキャリアは順調なようだ。
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