東京都の小池百合子都知事が、明治神宮外苑再開発をめぐり大ピンチだ。
「9月7日に国連ユネスコの諮問機関『イコモス』が、神宮外苑再開発により文化的資産が危機に直面しているとして〝ヘリテージ・アラート〟という遺産危機警告を出し、事業者や認可した東京都に計画の撤回を求めたのです。併せて国民的歌手のサザンオールスターズが神宮再開発の樹木伐採を懸念する新曲『Relay~杜の詩』を出しますから反響は大きくなるでしょう」(全国紙記者)
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神宮外苑再開発とは、東京都港区と新宿区にまたがる28.4ヘクタールの神宮の森の再開発計画だ。明治神宮や三井不動産、伊藤忠商事などが事業主体となり、約3500億円を投じるもの。今年着工し、2036年の完成を目指している。
この再開発では大量の樹木が伐採されることから、地元住民や文化人、環境関係者から『環境破壊』『100年来の貴重な樹木を護れ』と猛反対が起き、今も事業取り消しを求める訴訟が一部で起こされている。
日に日に風当たりが強まり…
「都には、事業認可しないよう反対派から再三アプローチがあった。3月に亡くなった音楽家の坂本龍一さんは生前、『貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではない』という趣旨の手紙を小池都知事に送っていたほか、作家の村上春樹さんも伐採反対のメッセージを発信してきた。都は要件が整っているなら認可はやむなしの姿勢で、小池都知事も頬かむり。今回、イコモスが危機警告を発し、サザンも反対ソングだから、小池都政にとっては大逆風です」(同)
小池氏といえば、国会議員時代に環境相を務め、積極的に環境問題にも取り組んできた御仁。一方、神宮の森では貴重な樹木の大量伐採計画を認可した。そんな真逆の行動を取る小池氏に対する風当たりは、日に日に強まっている。
「イコモスの警告にも小池都知事は『都民の理解を得るのは重要と事業者には伝えてある』と、どこか他人事。サザンの歌が全国にこだますれば、来夏に行われる予定の都知事選の3選に赤信号が点滅しかねません」(都政担当記者)
どうする百合子。
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