Ⓒ2022 Fashion Reimagined Ltd 
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LiLiCo☆肉食シネマ~『ファッション・リイマジン』/9月22日(金)より公開

監督/ベッキー・ハトナー 出演/エイミー・パウニー、クロエ・マークス、ペドロ・オテギ 配給/フラッグ


今回は私の大好物、ドキュメンタリーを紹介します。まず、この作品に対する、ある海外の媒体のコメントに一目惚れしました。それは「服を着る人すべてに見てほしい」。〝それって、ほとんどみんなじゃん! 粋だね〜!〟…ってね。


そして、タイムリーにも9月3日に洋服のデザイナーとしてデビューをした私にとっては、この作品は興味津々。ちなみに、『Queen Li』(クィーン・リー)と名付けたブランドは女性はもちろん、男性が着られるシャツもありますので、ぜひ私のブログをチェックしてね!


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そんな個人的なこともあり、最近は洋服の製作と地球の未来に、とても興味を持っている私。以前まではテレビに出るたびに、新しいものを着ることにこだわっていました。でも『SDGs』(持続可能な開発のための国際目標)な生活にどんどんハマり、着こなし方や、アクセサリーで変化をつけたり、必要以上の服は買わないようにしてます(なのにクローゼットがどんどん狭くなっていく謎)。


数年前からデザイナーデビューに向けて動き出し、このタイミングで今作に出会って本当に良かった。すぐに生活スタイルを変えてとは言いません。でも、映画を通して大切な事が分かると、毎日着る服をもっと気遣うようになります。

世界の“持続可能性”を意識して

ドキュメンタリーの軸となるのはブランド『マザー・オブ・パール』のデザイナー、エイミー・パウニー。全体的に撮り方がカッコ良くて、話も分かりやすく見やすい。服に興味がなくても、きっと食い入るように見てしまうはず。製作から着る人までの道のり。たくさんの国境を超え、確かに地球の環境に影響を与えるプロセスはいっぱいありますが、エイミーはサステナビリティ(持続可能性)を意識して、世界を旅をする。〝ウールはどんな羊から来るのか?〟〝その羊の暮らしぶりは?〟羊の毛を刈ってから糸になって、布になるまでの工程は楽しい。確かにセーターを着たとき〝幸せな羊からできてます〟と言われた方が気分が良い。

私が一番意外に思ったのは、デザイナー本人と糸や布の生産者は共同で一つの物を作り上げてるのに、お互いの顔を知らないこと。もっと言えばデザイナーによっては、素材はどこから来て、どんな布を使ってるのかすら知らない。有名ハイブランドのデザイナーたちが最近こぞって辞めてしまう理由も見え隠れします。


服が大好き。でも、この1本を見ると意識が変わって、その服たちを大切する気持ちが強くなります!
LiLiCo 映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。