大谷翔平・来季は“打者も全休”の深刻な状態に!? 二度目の手術でエンゼルス大混乱か…
来季の二刀流は、投打共に「全休」となってしまうかもしれない…。エンゼルスは大谷翔平の「故障」について、〝何か〟を隠しているようなのだ…。
日本時間9月13日のマリナーズ戦でも、大谷翔平(29)は先発メンバーから外れた。これで、欠場は9試合連続。大谷がこれほど長期間、出番ナシとなったのは、2019年9月以来、約4年ぶりのことだ。
試合前、フィル・ネビン監督(52)は、各メディアにこう話していた。
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「当初は誰もこんなに大きなことになるとは思っていなかった。彼も1日か2日で行けると言っていた。だが、我々が思っていたよりも長引いている」と現状を説明した。
打者・大谷の欠場は、日本時間5日のオリオールズ戦の試合前に痛めたとされる、右脇腹痛が原因だ。
「エンゼルスは詳しい症状について、教えてくれません。でも、問題のオリオールズ戦前の打撃練習中に痛めたものであることは間違いありません」(米国在住ライター)
その打撃練習中のケガだが、どうも、投手・大谷を奈落の底に突き落とした「右肘靱帯損傷」が招いたものだという。
「普段、大谷は試合前の屋外での打撃練習にはあまり時間を割かないんですが」(現地記者)
打撃投手が投げた低めにきたボールを、大谷はすくい上げようとした。バットスイングをしようと、全身が動き始める大谷。しかし、投じられたボールはストライクゾーンから外れたので、スイングを止めようとした。しかし、体には勢いが付いており足を滑らせるような格好になってしまった。次の瞬間、大谷は顔を歪め、右の脇腹を押さえたという。
「どうして、この日に限って屋外打撃に時間を割いたのかって? 右肘の靱帯損傷が影響しています。右肘を痛めて以来、打者出場は続けてきましたが、打球がイメージ通りに飛ばない、上がらないと感じていたそうです。だから、右肘をかばった打ち方をし、どういう打球になるのかチェックしたかったようです」(前出・ライター)
ハイブリッド手術になる可能性
脇腹の故障は、癒えるまでけっこうな時間を要するという。ピッチャーなら投げるときに、バッターならスイングする度に激痛が走る。しかも、走る、捕る、体をひねる際にも、痛みは生じる。痛みが消えるまでにも時間が掛かるが、消えてからでなければ練習を再開できないのだ。
「脇腹は、一度痛めると『クセになる』といわれています。今オフに、しっかり治療に専念しないといけません」(NPB関係者)
これで、大谷の今オフの〝難題〟は、3つになってしまった。
1つは去就問題。残りの2つが右肘靱帯の損傷と脇腹痛だが、「今オフは昨年のような練習量は確保できない」との見方も強まってきた。さらに、こんな指摘も聞かれる。
「右肘は、セカンドオピニオンを経て、手術するか否かを決めるそうです。アメリカのメディアの大半は、『手術は避けられない』とみています。そうなると、トミー・ジョン手術は二度目になるので、『ハイブリッド手術』になりそう」(前出・ライター)
トミー・ジョン手術とは、靱帯の移植手術だ。体内の他の箇所から取って右肘に移植させるのだが、2回目の場合、移植させる靱帯が見つからないケースも多い。そこで用いられるのが、人工靱帯だ。
「人工靱帯を使った手術が、ハイブリッド手術といわれています」(同)
あの、ツインズの前田健太のオペが、ハイブリッド手術だった。「人靱帯の方が半年くらい早く復帰できる」との情報もあるが、人間だから、合う、合わないの個人差も生じる。体内に補助器具を入れる手術なのだから、慎重にならざるを得ないのだ。
「打者・大谷が今季、本塁打を量産できたのは、オフに猛練習ができたからです。ウエートトレーニングをガンガンやっていましたが、右肘にメスを入れるとなれば、昨オフのようなハードな練習はとてもできないでしょう。また、右肘をかばった打ち方で、脇腹痛を再発させてしまう可能性も…」(現地関係者)
今、最も危惧されているのは、来季、投手・大谷だけではなく、打者・大谷も「全休」となることだ。
「18年にトミー・ジョン手術を受けたときのリハビリにも疑問の声が寄せられています。『投手では出場できないが、打者出場はOK』というもので、そのリハビリ計画に問題があったのではないか、と。24年が全休となっても、大谷の将来のためならファンも納得してくれるのでは」(同)
去就問題だが、仮にシーズン終了後にフリーとなる選択をした場合、二刀流という付加価値は交渉材料から外される。打者のみ、それも全休の可能性を秘めた交渉となる。
「1億ドル(約145億円)は減る。エンゼルスに残留か」の声も出始めた。大谷は終始、無言。今オフは大波乱となりそうだ。
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