受験シーズン真っ盛りだが、コロナ禍は教育産業にも暗い影を落としている。そんな中、1月14日に駿台予備学校を運営する駿河台学園と代々木ゼミナールを運営する高宮学園が、模擬試験事業で提携すると発表した。河合塾を加えて「三大予備校」を形成し、ライバルであるはずの両予備校に何があったのか。
「要因はコロナ禍です。高校や大学の休校、オンライン授業化などによって、模試会場の確保が困難になり、また〝密〟を回避するために、従来よりも多くの模試会場を確保しなければならない。そこで駿台と代ゼミは、それぞれが持つ校舎を模試会場として、相互に貸し借りすることにしたのです」(教育企業幹部)
生き残りのカギは協業!?
駿台や代ゼミはともかく、教育業界は小規模事業者が多いため、激しい環境変化に各社が単独で対応していくには限界がある。
「いかに少ない資本投下で、最大限の相乗効果を発揮できる協業先を探せるかどうかが、教育業界で生き残る鍵となっている。こうした事情から、今後はライバル同士による緩やかな提携が進むでしょう」(同)
教育業界に地殻変動は起きるのだろうか。
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