バスケットボール男子・日本代表が9月2日、W杯で史上初の3勝を挙げ、見事パリ五輪の出場権を獲得した。ところが翌3日、指揮官のトム・ホーバスヘッドコーチ(以下、HC=56)が、衝撃的なコメントを発表したのである。
「彼がやりたいのであれば、彼から声をかけてくると思う」「彼が来ても、うちのバスケットをやらせる」
ホーバスHCの言う「彼」とは、NBAレイカーズに所属する八村塁(25)のこと。今大会では本人が来季の契約、コンディションを勘案して代表入りを辞退したが、五輪出場の決まった会見で記者団から「八村招集」を尋ねられ、こう回答。突き放したような発言が波紋を広げているのだ。
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「ホーバスHCは『彼がやらないなら、このメンバーでいいチームを作りましょう。自信あります』とまで言い切った。額面通りに捉えれば、八村はいらないという意思表示だが、過去には『八村は必要』と話していたこともあるため『どちらが本音か?』と現場が混乱しているのです」(スポーツ協会担当記者)
“チームリーダーは2人もいらない”
実際、五輪出場が決定した直後には八村からお祝いメッセージが届き、ホーバスHCも喜んでいたという。
そのため、一部では「八村なしでも、世界と戦えるレベルに達したとアピールしたかったのでは?」とする見方も浮上しているが、メディアの大勢は、ホーバスHCが〝八村不要論〟をぶち上げたとみているのだ。
協会関係者が発言の真意をこう推測する。
「今大会でチームを牽引したのは、〝五輪出場を逃せば代表引退〟を公言し、試合に臨んだ渡邊雄太(28)。この不退転の決意が選手らを奮起させ、チームがまとまったからです。仮に今後、八村が合流すれば八村メインのチームに改造しなければならなくなる。そのため、ホーバスは暗に〝チームリーダーは2人もいらない〟と、この発言で渡邊と八村の両方に発破をかけたのだと思います」
果たして、八村の代表入りはあるのか? 渡邊と八村が張り合う「新生ホーバスジャパン」の活躍を見てみたいのは、小誌だけではないはずだ。
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