中村倫也(36)主演のドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)が高視聴率を記録、にわかに消防団が注目されているが、現実社会では〝消防団離れ〟が加速。全国の自治体で深刻な問題に発展しているという。
「1950年代前半には200万人以上いた消防団員は、今や76万人と過去最少。全国の自治体は火事や地震、線状降水帯の大雨被害が起きた場合、対処できないと頭を抱えている状態です」(災害ジャーナリスト)
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また、防災記者も言う。
「顕著なのは、かつて8~9割を占めた20~30代の団員が4割を切るほどまで減っていること。それに高齢化で、脱退者が増加の一途をたどっているのです」
消防職員と消防団員を混同している人も少なくないが、前者は消防士の採用試験に合格した地方公務員。後者は「非常勤特別職地方公務員」という準公務員に位置付けられているものの、ボランティアの色合いが強く、報酬も少ない点が特徴だ。
仕事との両立は難しい…
総務省消防庁の調査によれば、消防団員の報酬は災害1回の出勤で平均8000円程度。日常的な活動で発生する実費として年間5万円前後が支給されるが、中には4万円台という自治体もあるという。
そのため、なり手は全国的に減少。今年は8年ぶりに入団者数がわずかに増加に転じたものの退団者がこれを上回り、〝消防団離れ〟に歯止めがかからない状態なのだ。
前出の災害ジャーナリストがこう語る。
「消防団の減少についてとある関係団体がアンケート調査を行ったところ、『消防団活動により仕事との両立が難しそうだから』が59.5%と最も多く、『地域への意識が低くなっている』が47.7%で、土日や夜間に訓練や行事を行うため入団をためらう人も多い。特に〝ポン操〟と呼ばれる消防ポンプ操法訓練は、実際の火災現場で役に立つのかという疑問の声もあって、廃止を求める意見が多いんです」
ドラマ『ハヤブサ消防団』に刺激され、「自分の街は自分で守る!」という、熱意ある志願者が増えることを祈るしかないかも。
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