両国国技館 (C)週刊実話Web 
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大相撲“人気復活”で黒字転換へ…5期当選確実の八角理事長も笑い止まらず!?

まさに満面に笑み。9月2日、日本相撲協会の八角理事長(60・元横綱北勝海)が、東京・両国国技館の土俵で一般公開された稽古総見のあと、赤い綱を締めて還暦土俵入りを披露した。理事長在任中の還暦土俵入りは、2013年6月の北の湖理事長以来、5人目だ。


太刀持ちに君ヶ浜親方(元関脇隠岐の海)、露払いに幕内北勝富士のまな弟子2人を従えた八角理事長は、


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「入った(入場した)ときに『北勝海』と言われて、ジーンと来た。弟子を従えて、弟子に綱を締めてもらって、そのあとの記念撮影のときも元弟子がいっぱい来てくれて、親方冥利に尽きる」


と喜びをかみしめていたが、満面の笑みは念願の還暦土俵入りが無事にできたからだけではあるまい。


実質4期目も終盤に入った八角理事長だが、協会運営は順風満帆。コロナ禍での厳しい入場制限や地方巡業中止で赤字額がふくらみ、2020年度から3年連続で大幅赤字を計上したが、今年に入って急速に財務環境が改善し、4年ぶりに黒字転換する見込みだ。

ライバルはもういない…!?

「夏場所、名古屋場所と2場所連続で新大関が誕生するなど、大相撲人気は復活傾向にある。先場所も15日間連続して満員御礼の垂れ幕が下がりましたからね。4年ぶりに全面再開した8月の夏巡業も大人気。札幌巡業を視察した八角理事長も、笑いが止まらない様子でした」(大相撲担当記者)

この実績をバックに、来年3月の春場所後に行われる理事長改選にも打って出る予定で、有力な対抗馬は見当たらず、すでに実質5選が確実視されている。


「8年前に北の湖理事長が急逝し、急きょ、後任に推されたとき、誰がこれほどの長期政権を担うと想像したでしょうか。実質1期目の選挙のとき、貴乃花親方が対抗馬に名乗りを上げましたが、その貴乃花親方は協会を去った。最大勢力を誇る出羽の海一門も取って代わろうとするパワーはない。この分では5期どころか、その次の6期目も八角理事長体制は安泰というのが、協会内のもっぱらの見方です」(協会関係者)


季節は初秋だが、八角理事長だけは〝我が世の春〟。