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山川穂高は氷山の一角?あまりに多い西武ライオンズの“不祥事”選手たち

Dean Drobot
(画像)Dean Drobot/Shutterstock

長らく処遇の定まらなかった埼玉西武ライオンズ・山川穂高が、8月29日に不起訴処分となった。

山川は、5月の週刊誌報道にて、昨年11月に20代女性をホテルへ連れ込み、下半身から血が出るほどの性的暴行を無理矢理加えていたことが発覚。同23日に強制性交の疑いで書類送検されていたが、5カ月にわたる捜査は一応の終結を見ることとなった。

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前年に3度目のホームラン王を獲得し、3月のWBCでは侍ジャパンに選出されたスター選手の性加害騒動は、球団内外に衝撃をもたらした。だが、振り返ってみると、西武はこれまでにも同様の〝不祥事選手〟を数多く生んでいる。

かつて〝球界のスター〟と持て囃された松坂大輔氏もその1人だ。松坂氏は2年目シーズン終盤の2000年9月、運転免許停止中に車を運転し、駐車違反まで犯した上、当時の球団広報課長が身代わり出頭。これにより、警視庁交通捜査課と大塚署は、松坂氏を道路交通法違反(駐車違反、無免許運転)の疑いで、広報課長を犯人隠避の疑いで東京地検に書類送検した。

その松坂氏を寵愛したのは当時監督だった東尾修氏だが、彼にも書類送検された過去がある。現役時代の1987年オフ、無免許営業の雀荘で賭け麻雀をしていたことが発覚し、東尾氏は書類送検された。最終的に不起訴処分となったが、球団からは半年間の出場停止と2500万円の減俸処分が下されている。

同年の東尾氏はリーグ優勝に日本一、MVPまで受賞し、選手としてはこれ以上ないシーズンを送っている。ホームラン王を獲得した翌年に書類送検・不起訴になった山川とは、境遇的に被るものがあるだろう。

不祥事は埼玉西武ライオンズの体質か…?

昨年には、コロナ禍に乗じた許しがたい不祥事が起きている。

22年6月、前年の育成ドラフトで入団したばかりのルーキー・川村啓真氏が、「一身上の都合」として急遽退団。あまりに急な出来事にファンは困惑したが、後に持続化給付金の受給詐欺に加担していたことが発覚している。

「退団の4日前、20年の緊急事態宣言中、国の持続化給付金を不正受給した詐欺容疑で、川村氏の実兄が山梨県警に逮捕。捜査の過程で、弟である川村氏も大学生のころに個人事業主だと偽り、給付金を不正受給していたことが分かりました。川村氏自身は、球団弁護士の指導で給付金を返還して逮捕を免れましたが、結局自主退団を選んでいます」(芸能ライター)

21年の西武ドラフト1位・隅田知一郎投手は、入団時の新人研修会終了後、記者の取材に「ファンや子どもたちに夢を与える職業だと思うので、社会人として恥ずかしくない責任感のある行動ができるプロ野球選手を目指したい」と語った。

この言葉は、西武という球団の体質を暗に批判していたのかもしれない。

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