負けてたまるか! 大相撲界は8月28日に秋場所の番付発表も終わり、9月10日から東京・両国国技館で始まる本番に向けて仕上げ段階に入った。力士たちの熱気も高まる一方だ。
そんな中で、ひと際元気がいいのが元横綱白鵬の宮城野親方(38)が率いる宮城野勢だ。先場所も新入幕ながら千秋楽まで優勝争いにからみ、敢闘、技能両賞を受賞した〝令和の怪物〟伯桜鵬(20)を筆頭に、北青鵬(21)、十両の輝鵬(24)、さらに今場所、十両に昇進した『向中野』改め天照鵬(20)らが熱い稽古を繰り広げている。
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昨年7月に部屋を継承した宮城野親方の鼻息も荒いが、「そうはさせじ」とようやくこの男が反攻の態勢を整えた。現役時代、宮城野親方と数々の熱闘を繰り広げた元横綱稀勢の里の二所ノ関親方(37)だ。
「二所ノ関親方が田子ノ浦部屋から独立して部屋を開いたのは、宮城野親方よりも1年早かったが、ゼロからのスタートだったため、弟子の育成に時間がかかった。しかし、ようやく今場所、十両に注目の新鋭が昇進した。それも2人も。デビューから2場所で関取の仲間入りを果たした日体大出身の期待の大物、大の里(23)と、同じ中学から大学まで1年先輩の高橋(24)です」(大相撲担当記者)
末恐ろしい存在に…
これで二所ノ関部屋の関取は、ひざの大ケガが癒え、十両に戻って4場所目の友風(28)と合わせて3人。大きく前を行く宮城野勢に反撃の狼煙を上げるには十分の人数だ。
その中核となる大の里は新十両会見で「関取になって給料をもらったら、牛1頭を買うって、高校時代の監督の奥さんに約束したんです。がんばります」と周囲を笑わせた。
師匠の二所ノ関親方も「すでに幕内の力はあるが、もっとメンタル面、技術面を鍛えたら、末恐ろしい相撲になる」と期待する。
「両親方は、親方になってもライバル。これまで遅れを取ってきた二所ノ関親方は『これから一気に差を詰める』と気合十分ですよ」(前出・大相撲担当記者)
さあ、9月場所の話題をさらうのはどっち?
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