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五代目山健組と残留派が“バッティング”「初代命日」警戒区域内で墓参

五代目山健組と残留派が“バッティング”「初代命日」警戒区域内で墓参
五代目山健組と残留派が“バッティング”「初代命日」警戒区域内で墓参 (C)週刊実話Web

「山口組中興の祖」といわれる田岡一雄三代目が、発展に尽力した神戸港を臨む市内の霊園に、「日本一の子分」として支えた初代山健組・山本健一組長の墓所がある。そこに、早朝から兵庫県警の捜査員らが姿を現し、霊園の坂を上がる車両に目を懲らしていた。2月4日、山健初代の命日を迎え、墓参が行われたのだ。

霊園は特定抗争指定で定められた警戒区域内に位置し、組員5人以上の集結が禁止されているため、約20人の捜査員が駆け付けた。そこへ、中田浩司組長率いる五代目山健組の中西章泰・四代目今倉組組長ら4人が到着。山本家と山健組の歴代物故者が眠る墓に花を供え、準備を進めた。

中西組長は公務執行妨害などの罪で服役し、昨年12月に出所。準備の際は冷気に包まれながらも、つくばい(水鉢)の表面に張った氷を素手で取り除くなど、組員と共に丁寧に墓所を清めていった。準備を終えると、中西組長らは組員1人を残して、いったん引き揚げ、次に五代目山健組の直参らが訪れるものと思われた。ところが突然、周辺を警戒する捜査員らが駆け出し、色めき立ったのだ。

その理由は、五代目山健組が脱退した神戸山口組の〝残留派〟も、霊園に姿を現したからだった。

「県警が慌てたのも無理はない。五代目山健組は中田組長の意思に背いたとして、與則和若頭たち3名を絶縁とし、10名以上の直参も破門、除籍とする状を昨年8月に出していた。いわば、両組織は険悪な関係にある。実質的に五代目山健組が取り仕切る墓参の場に、残留派が来たとなれば、県警も衝突を懸念するだろう」(山口組ウオッチャー)

さらに、霊園から離れた場所には、墓参のため五代目山健組の直参らも待機していたとみられ、鉢合わせすれば組員5人以上の集結になる可能性もあった。

「初代を思う気持ちは同じということ」

「業界内では五代目山健組は神戸山口組を脱退し、残留派とはまったく別の組織という認識だが、まだ兵庫県公安委員会は神戸山口組傘下の五代目山健組という認定を変えていない」(同)

この時点で霊園内には待機組員1人、残留派3人がおり、五代目山健組直参ら2人が別場所で控えていた。

しかし、混乱を避けるため、先に西川良男若頭らが姿を現し、その後、時間を置いて残留派である長田正雄・長田総業組長が、捜査員らが警戒に当たる中、墓参。待機していた五代目山健組系組員とも挨拶を交わし、線香を受け取った長田組長は、山健初代が眠る墓所に静かに手を合わせた。

「両組織の間で対立は起きていないのだから、県警の杞憂だったといえる。むしろ、山健初代を思う気持ちは同じということだ」(同)

ただ翌5日、五代目山健組を兵庫県警が急襲。「幹部」の岡田渉・二代目武神会会長を、殺人と死体遺棄の容疑で逮捕したのだ。

「昨年、京都府内の山中で男性の遺体が見つかり、武神会の組員らが殺人罪などで起訴されました。岡田会長が指示した可能性を視野に、逮捕に踏み切ったようです」(全国紙社会部記者)

県警は男性と組員との間にトラブルがあったとみて、追及する方針だという。

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