(画像)Conor P. Fitzgerald/Shutterstock
(画像)Conor P. Fitzgerald/Shutterstock

大谷翔平“本塁打”量産態勢だった?あまりにも悪すぎた右肘故障のタイミング…

ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が右肘を故障した。緊急降板した日本時間24日の試合の前には、今季終盤に本塁打を量産する…そんな観測が出ていた。投打で孤軍奮闘する大谷に力強い援軍が現れ、投打において好影響をもたらすはずだったのだが、あまりにもめぐり合わせが悪かった。


【関連】大谷翔平“今季休み”2試合だけ…右肘靭帯損傷はエ軍が酷使しすぎた結果? ほか

現在メジャーリーグの各球団は162試合中、130試合前後戦ったところ。大谷はチームが順位を上げられない中アメリカン・リーグで唯一本塁打を40本台にのせ、本塁打王争いを独走している。


ただ、大谷は本塁打が期待されるシーンでことごとく四球で歩かされ、本塁打を思うように重ねられない時期もあった。


7月は四球数が今シーズン、月別で最も多く23を記録。


もちろん投手のコントロールが定まらず四球を選んだケースもあったが、勝負を避けられて歩かされ、次打者が打ち取られるケースも少なからずあった。

トラウトの復帰が大谷に好影響?

ただ、この状況は今後大きく改善していくはずだった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)米国戦で、投手・大谷が最終回の最後に対戦した同僚、マイク・トラウトが大谷のけが直前に復帰した。

トラウトが戦線離脱する前、大谷は主に3番を張っていた。日本プロ野球では最も打力のある打者が4番を打つが、MLBでは2番に最強の打者を置くチームも多い。


エ軍指揮官は通算368本塁打を誇るトラウトを2番、大谷を3番に置き得点の量産を狙っていた。ただトラウトが離脱すると、大谷は2番起用される場面が多くなった。


「トラウトが出塁してくれれば相手投手が大谷との勝負を避けられない場面が増えていき、本塁打の可能性も高まるはずだったが…」(野球ライター)


同23日のレッズ戦でトラウトは50日ぶりに復帰。トラウト2番、大谷3番のオーダーが実現した。


だが、同24日のレッズ戦第1試合でトラウトは手に違和感があるとしてベンチスタート。後にけが人リストに入った。大谷もこの試合を最後に、投手としての今季出場は終わりとなってしまった。


二人の完全復活となるまであと少しだったのに、つくづく、めぐり合わせの悪さを感じさせられる。


大谷の右肘の負傷は基本的にバッティングには影響しないと言われているが、少なくとも常人であればメンタルに大きな影響があるはず。大谷は良い形で、打者としてのシーズンを終えられるのだろうか。