(画像)Conor P. Fitzgerald/Shutterstock
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大谷翔平の本塁打数は倍以上?日本プロ野球のホームラン王争いが悲惨…

今季のプロ野球本塁打王争いに異変が起きている。


海の向こうでは、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が首位を独走する。一方で、日本プロ野球の打者はサッパリ。大谷の半分以下の本塁打数でタイトル争いが決着する可能性が出てきた。


日本時間8月16日の試合終了時のデータを見てみよう。エンゼルスは121試合を終えて、大谷は41本塁打。今シーズンは41試合を残す。同17日には42号本塁打を放った。


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セ・リーグは8月に入り、突然覚醒した巨人・岡本和真がトップで32本。だが、これは例外的な数字で、以下村上宗隆(東京ヤクルト)23本、牧秀悟(横浜DeNA)21本、細川成也(中日)17本と続く。


パ・リーグはもっと悲惨で、楽天の浅村栄斗が21本で首位だ。2位以降は近藤健介(福岡ソフトバンク)と万波中正(北海道日本ハム)が18本、柳田悠岐(福岡ソフトバンク)、ポランコ(千葉ロッテ)15本。NPBは各球団が100~107試合を戦い、残り試合は40前後だ。


日本球界では各球場がホームランテラスを設けるなど、本塁打を増やし、エキサイティングな試合になるよう努めている。にもかかわらず、広い球場が多いMLBで戦う大谷の半分以下の数字で本塁打王が決まるかもしれないのだ。


日本のプロ野球でここまで本塁打が出ない原因は何なのか。

村上宗隆や山川穂高が活躍せず…

一つは長距離砲の不調、不在だ。昨年56本塁打と王貞治氏の記録を超えた村上の不調はもちろんだが、昨シーズン41本とダントツの本塁打王に輝いた埼玉西武・山川穂高も、事実上の無期限謹慎中。

各球団が獲得する外国人の傾向も変化している。かつてのブライアント(近鉄)、デストラーデ(西武)、バレンティン(ヤクルト)のような長距離砲ではなく、中距離砲の助っ人を補う方向にシフトしている。


最後に指摘するべきは、当然ながら大谷がNPBから抜けた影響だろう。


「打者としては2016年の104試合出場がシーズンハイで、この年は22本塁打。二刀流で疲れがたまることを考慮し、当時日本ハムの監督だった栗山英樹氏は大谷に必ず休養日を設けていた。ただメジャーで本格的に二刀流に挑んだ21年以降は、ほぼ休養日もなく出ずっぱり。今やほとんどの試合に出場するようになった大谷が、仮にNPBで二刀流を続けていたとすれば、投打両方でとんでもない記録が生まれていただろう」(野球ライター)


大谷以外のプロ野球選手の奮起を期待したい。