大麻事件の発覚した日大が、大揺れに揺れている。8月8日に、日大はアメフト部の部員が違法薬物所持の疑いで逮捕された事件で会見を開いたが、そこで浮上した〝ある疑惑〟が注目されているのだ。
「林真理子理事長の謝罪から始まった会見では、事件発覚の経緯と大学側の対応の事実確認がなされたが、実はアメフト部員の違法薬物所持の情報は、昨年春に大学や捜査機関に寄せられていたという。そのため、薬物所持のウワサはその頃から学内に広がりつつあったようなのです」(大学関係者)
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この関係者によると、情報提供をしたのは「匿名の保護者」で、「大麻、覚醒剤がアメフト部の部員寮で取り扱われている」と電話で知らせてきたという。また、同情報はかなり具体的で「学生寮の屋上で吸っている」との指摘もあったといわれているのだ。
「そのためか、8月3日に行われた警察の家宅捜索では、捜査員が寮の屋上まで捜査する映像がテレビで流れたほど。薬物捜査で屋外を調べるのはかなりレアなケースですが、警察も同じ情報をつかんでいたため、痕跡を探していたらしいのです」(同)
危機意識の低さは変わらない
ちなみに、大学側はこの情報提供を不審に感じながらも、新学期が始まった際には一部理事にその内容を報告したという。また、事実が明らかになり始めてからは調査に乗り出したが、そのすぐ後に家宅捜査が入ったというのだ。
大学側は会見で初動の遅れを「学生に自首させたかった」と釈明したが、以前と変わらぬ危機意識の低さはぬぐえない状況なのだ。
もっとも、この騒動で何より注目を集めているのは、情報を提供した「匿名の保護者」が果たして誰かということだとか。
「本当にアメフト部員の父母か、それとも違法薬物が出回っていることを知って憤慨した学生か、アメフト部に敵意を抱く者かとの臆測も広がっている。一部には、日大の体質改善に乗り出した林理事長と敵対する勢力では? との声まで上がっているのです」
日大の改革には、まだまだ時間が必要なようだ。
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