(画像)Conor P. Fitzgerald/Shutterstock
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揺れる大谷翔平の移籍問題…エンゼルス残留なら“お山の大将”とファン落胆か

日本人初のメジャーホームラン王獲得へひた走る大谷翔平の〝移籍問題〟について、ファン・有識者の間で意見が割れている。


「日本と違い、メジャーは主力選手もトレードに出すほど移籍が活発で、大谷もトレードの可能性が噂されていた。しかし、移籍期限となる8月1日を過ぎ、今季はロサンゼルス・エンゼルスに残留することが決定。現在はワイルドカード争いも厳しいが、7月時点では激しく競っていたため、主力である大谷の残留は妥当な判断でしょう」(野球ライター)


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だが、この結果を残念だとする声も多い。


「大谷が加入して以降のエンゼルスは毎年4位で、優勝争いやワイルドカード争いに食い込むことができていない。個人記録を伸ばす一方、大谷が弱小チームで〝お山の大将〟と化している感も否めず、これを機に強豪チームへ移籍し、優勝争いを演じる姿を見たかったとの意見も多かったのです」(同・ライター)


元大洋ホエールズの野球解説者・高木豊氏も、8月10日に投稿したYouTube動画で「優勝した中でこういう活躍が見れると、もっともっと価値が上がる」と、強豪チームへの移籍を勧めた。


具体的な移籍先としては「ドジャースが合ってると思う」「ユニフォームも、気候的な感じも合ってると思う」とし、同じロサンゼルスでナ・リーグ西地区首位のロサンゼルス・ドジャースを挙げた。

大谷翔平もイチロー氏の二の舞に…?

大谷の移籍問題について議論する際、忘れてはならない2人の日本人メジャーリーガーがいる。

「同学年でライバル的存在の藤浪晋太郎は、7月から見違えるように成績が向上。これにより、メジャー史上最多敗もあり得るオークランド・アスレチックスから、ア・リーグ東地区首位のボルチモア・オリオールズに移籍しました。優勝争いを演じるチームでリリーフの柱を演じる様は、弱小チームにいる大谷と比較対象にされています」(スポーツ紙記者)


もう1人は、メジャー史に残るレジェンド日本人だ。


「通算安打やシーズン安打などさまざまな記録を打ち立てたイチロー氏です。彼は所属チームがほとんどの年で低迷し、『チームを勝利に導けていない』『個人記録だけのバッティング』との批判も根強かった。大谷も、このまま自らを厳しい環境に置かないと、イチロー氏のように弱小チームで個人記録ばかりと批判を浴びるでしょう」(同・記者)


ひとまずは落ち着いたこの問題だが、今後も話題継続が予想される。大谷とエンゼルスの契約は、今オフで満了を迎えるからだ。


エンゼルス残留では、ファンの落胆を招くかもしれない。