(画像)ViDI Studio/Shutterstock
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ソフトバンク“80億円補強”が失敗確定モード…来季はさらに増額か

2022年シーズンオフに推定80億円を投じたソフトバンクの補強は、どうやら失敗に終わったようだ。


他球団の主力選手を強奪することには成功したものの、チームの成績を押し上げるには至っていない。球団上層部の方針を見る限り、今オフはさらに大金を投じる可能性が濃厚だ。


昨オフ、ソフトバンクは近藤健介(北海道日本ハム、7年50億円超)、オスナ(ロッテ、1年6億5000万円)を獲得。メジャー帰りの有原航平は古巣の日本ハムに戻るかと思いきや、ソフトバンクが3年15億円で強奪した。


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近藤自身は「7年50億円」について否定しており、7年42億円だとも報じられているが、真偽は不明。6月には、キューバに戻っていた元ソフトバンク・デスパイネを1年1億8000万円で復帰させた(年俸はいずれも推定)。


ほかにも嶺井博希をDeNAから獲得し、アストゥディーヨ、ガンケル、ホーキンスの助っ人陣も補強。だが、この中で活躍を見せているのは近藤、オスナぐらいで、これに加えてまともに稼働しているのは6月から先発投手として一軍で投げている有原ぐらいだ。


8日には、新外国人ヘルナンデスも入団会見を開いている。

ヤクルト・田口麗斗らに触手が伸びる?

もともと藤本博史監督は王貞治会長、後藤芳光球団社長から10連覇、10ゲーム差での優勝を指示されていたが、Aクラス入りも微妙なラインに立たされているのが現状だ。

「オスナはいいが、近藤はもともと体がボロボロな中で7月末に膝を負傷した。7年契約ともされるが、8月に30歳を迎えた近藤が、今後6年間で50億円分の働きを見せてくれるとは思えない。短期的な視点で考えても、長い目で見ても『80億円補強』は完全に失敗だった」(野球記者)


となると、今オフはさらなる大型補強に動くことになりそうだ。現在四軍まである育成システムには引き続き注力する一方で、今後は100億円レベルの補強も考えられるという。


「親会社のソフトバンクグループは2023年4~6月期も当期純損益が4776億円の大赤字。今さら球団にかける数十億円のカネなど痛くもない。FA権を取得した27歳の東京ヤクルト・田口麗斗や、DeNAで活躍するものの来季の去就未定の人気者・バウアーらに触手を伸ばす可能性は十分に考えられる。今季はピリッとしない成績だが、技巧派投手で四球が少ない日本ハム・加藤貴之をFAでとりあえずキープする選択肢もある」(同・記者)


ソフトバンクは今オフも球界をザワつかせそうだ。