元巨人監督・高橋由伸氏の『侍ジャパン』監督就任が確実視されていると、ニュースサイト「RONSPO」が報じた。高橋氏といえば選手時代を含めて幸の薄い野球生活を送っているが、本当に監督就任となれば、さらに不遇な人生を送ることになりそうだ。
もともと高橋氏はヤクルトファンだったとされるが、巨人を逆指名する形で入団。40歳を迎えても現役続行を望んでいたが、巨人の監督就任を命じられて引退し、原辰徳氏の後を継いだ。
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引退させてまで監督に就任させたのだから長期政権になるかと思いきや、わずか3年でクビとなり、再び原氏にバトンタッチ。その後は巨人戦中継の解説を務めるなどするが、選手、監督としての栄光からはかけ離れた地味な活動に終始している。
この状況で侍ジャパンの監督就任オファーがあったようだが、仮に要請を受けたとしてもいばらの道が待ち受けていそうだ。
栗山監督の後はさすがにつらい?
五輪の野球競技が2024年のパリ五輪では除外され、侍ジャパンの監督は今後しばらくワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のみを指揮することになる。
前監督の栗山英樹氏は、WBCでダルビッシュ有、大谷翔平らの招集に成功して優勝。一気に名を上げた。
「栗山監督ほどの人脈を持ち合わせていない高橋氏が就任したところで、次のWBCで何人のメジャーリーガーを呼ぶことができるのか疑問だ。そもそも監督報酬が『サラリーマン並み』ともうわさされる中で、もらえるのは優勝した場合にのみ得られる栄誉だけ。そんな状況だから、誰もが監督をやりたがらない」(野球記者)
これまでに工藤公康氏、イチロー氏、松井秀喜氏らの就任が取りざたされたが、辞退の方向で話が進んでいるという。
「2013年のWBCでは、もともと野球解説者だった山本浩二氏が監督を務めたものの、重盗失敗という衝撃的なシーンもあり準決勝敗退。すると人気ががた落ちし、退任後は解説者としての仕事まで減ってしまった。リスクがあまりにも大きく、就任するとなれば今後のキャリアをかけた大きな博打となる」(同・記者)
それでも監督に就任するなら、その意気は大いに買いたいが、今のままゆったり引退後の生活を送っていた方が得をすることも多そうだ。
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