(画像)yu_photo/Shutterstock
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中日選手ホームラン打ってもベンチは真顔…立浪監督“ニヤニヤ禁止令”の代償?

プロ野球セ・リーグの中日のベンチが静かすぎると話題だ。ある試合では、自軍選手が同点本塁打を放ったにもかかわらず、ベンチの面々がしらけた表情、姿を見せる場面があった。


立浪和義監督から「ニヤニヤ禁止令」を敷かれた中日の選手たちは今、何を思うのか。


立浪監督への選手の忖度っぷりが明らかになったのは、8月1日の阪神戦だ。三回裏、主砲・細川成也が左翼に同点本塁打を放った。


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この試合は初回に自軍が1点を先制したものの、先発・小笠原慎之介が三回表に2点を奪われ、逆転されていた。


その裏に主砲が投手をしっかり援護したわけだが、このシーンを映した不穏な映像が拡散され、ファンの間で物議を醸した。


現地映像を見ると、細川が左翼に大飛球を放った瞬間、ベンチの中ではたった一人の選手が左翼方向に向かって指をさし、拍手をしたのみ。選手らが大盛り上がりするような姿は一切見られなかった。


中継映像を見ると、細川がベンチに帰ってくるなりチームメイトはベンチから乗り出してタッチを交わしている。


ベンチ横にカメラが構えていることもあってか、一定の盛り上がりを見せたが、それにしても本塁打の瞬間にお祭り騒ぎを〝自粛〟した選手たちの様子は奇妙に映る。


振り返ると中日は、立浪監督が2022年キャンプ初日に「ヘラヘラ笑いながらやっている選手は外すよ」とあいさつしたのをきっかけに、選手たちから笑顔が消えた。


「ニヤニヤ禁止令」をはじめとした指揮官の徹底した統制が、選手たちから元気を奪っている節がある。

他軍選手は“移籍”恐れブルブル?

立浪監督の怖い態度は、他軍の選手まで萎縮させているようだ。中日のYouTubeチャンネルでは、オールスターゲーム第1戦前にDeNA・牧秀悟がカメラを手に、中日・細川と小笠原を取材した。牧と言えば本塁打後、ベンチで見せる「デスターシャ!」ポーズが有名で、ベンチや球場は大盛り上がりする。

だが、インタビューでムードメーカーの牧が、思わず青ざめる場面があった。


細川を「たかし」とあだ名で呼んだ牧は、「たかし」の名付け親が立浪監督だと聞いた瞬間、いすに座り直して背筋をピンと伸ばし、ヒヤヒヤしたような表情を見せた。

だが、牧の取材を受けていた中日2選手は穏やかな表情。この動画を見ても分かるように、中日選手は立浪監督の統制に慣れてきたが、他軍にとっては恐怖に映っているようだ。


「中日の選手たちは立浪監督の方針に良くも悪くも慣れてしまい、もはや諦めムード。今シーズン、中日から他チームに移籍する面々は生き生きした表情で会見に臨み、中日入りが決まった選手は神妙な表情を見せる。映像を見ながら他軍の選手たちは『中日に移籍した後が怖い』と戦々恐々としている」(野球記者)


ホームランを打って大騒ぎしないのも考えもの。中日選手たちの明るい姿が見たいものだ。