(画像)Mix and Match Studio/Shutterstock
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DeNA・バウアー“負傷&メンタル崩壊”の危機か…本人も不安訴え「今日は最悪」

DeNAの大物外国人投手トレバー・バウアーが、獅子奮迅の活躍を見せている。体調不良を訴えつつも8月3日の広島戦では延長に入っても続投し、10回を無失点に抑えた。


自ら志願してマウンドに立ち続ける姿を見せ、ファンを感動させたが、ここにきてけがやメンタル面を心配する声が増えている。


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バウアーは3月にチームに加わり、5月に一軍初マウンドに上がると中5日で投げていたが、シーズン途中からメジャー流の中4日で登板するようになった。


さすがにオールスター第2戦で投げてからはペースを落とし、3日の広島戦も中6日で投げている。


広島を「なかなかいいチーム」と評していたバウアーは、9回終了時点で110球を投げていたものの続投。


10回裏を投げ終え、「疲れているように見えますか?」と語ったバウアーだが、YouTubeでは「人生で10回投げたのは2回目なんだ」と、大学以来の長丁場であったことを明かしている。

7月に入り打線の援護がまったくなく…

7月6日のヤクルト戦でも志願して9回まで投げ、128球を費やすなど、このところ首脳陣を押し切って続投する場面が多く見られるが、心配すべきはYouTubeでバウアーが口にする体調面の不安だ。

7月27日の中日戦の前には肩関節と肋骨に少し炎症があり、頭痛にも襲われていることを明かしていた。投球前日になると「今日は最悪。鼻が詰まっているし体力がない」「プロは時として何もする気が起きないときも投げなければならない」と言いながら7回を1失点で乗り切った。


27日の試合を終えてからも、8月3日の広島戦に向けてゲホゲホとせきをしながら調整を続けた。


加えて三浦大輔監督も助け船を出さない。バウアーは6月3日の西武戦からの10試合で、いずれも100球以上を投げている。ほぼフル稼働状態だ。


加えて1試合当たりに味方が取る得点数を示す援護率はシーズン通算で3.09と、規定到達11投手中8番目。7月から8月3日の援護率は1.94まで下がっている。


それでも7、8月を2勝1敗、防御率1.75で乗り切っているのだからすごいものだが…。


「援護がなくても野手陣のせいにせず、バウアーは自分のベストな投球を追い求めている。ただ、ロサンゼルス出身で高温の中投げた経験があったとしても、暑い横浜で8、9月をこのペースで投げきれると思えない。打線が振るわない中、メンタルを切り詰めて投げているが、夏場にかけてメンタル崩壊、負傷のリスクは高まっていると言わざるを得ない」(野球記者)


この調子で投げ続けてくれるなら首脳陣にとってはさぞかし助かることだろうが、酷使してはいけない。