埼玉県の神流湖畔にある「新井さんの家」をご存じだろうか。

もちろん、フツーの「新井さん」が住むご自宅ではない。埼玉でも最凶の心霊スポットと呼ばれる場所だ。

「ここは、オカルトマニアの間では〝一家惨殺〟の現場として知られています。父親が斧で家族を皆殺しにし、その後風呂場で自殺したというのです」（オカルトライター）

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県道331号線沿い、神流湖近くの現地を訪れてみると、すでに建物は骨組みだけになっているが、裏手にある墓には「新井家」と刻まれている。

20年以上前には、まだ建物の中に住民が使用していたと思われる物品が残っていたそうだが、勝手に持ち帰られたようで、今は何も残されていない。

「首のない子ども」の目撃情報

ただ、この話には続きがある。

「勝手に物を持ち帰ると、夜中に新井さんから電話が掛かってくると言われているんです」（同・ライター）

「新井さんの家」へ向かう道は雑木林に囲まれており、軽装で訪れると転倒などでケガをする可能性が高い。

また、建物も年々老朽化が進んでおり、いつ倒壊してもおかしくないため、むやみに歩き回っていると思わぬ事故に巻き込まれてしまう可能性もある。

この場所は、テレビ番組『狩野英孝の行くと死ぬかもしれない肝試し』でも「K町『Aさんの家』魂が抜ける瞬間をお見せします!?」というタイトルで紹介されたが、その撮影中も、いないはずの女性の声が聞こえるなど、不可解な心霊現象が起こっていた。

「正式に一家惨殺の事件の記録は残されていないため、廃墟に尾ひれが付いた可能性も高いが、ただならぬ雰囲気を醸し出しているのは確かです。成仏できない霊が漂っているのは間違いないと思います」（同・ライター）

そもそも、この辺り一帯は他にも「首のない子ども」の霊が目撃されるなど、心霊現象が多発しているという。

付近の「下久保ダム」が造られた際に多数の工事関係者が事故死していることや、埼玉でも屈指の〝自殺の名所〟になっていることも影響しているとされるが…。

「実際、神流湖にかかる金比羅橋は飛び降り自殺を図る者が後を絶たず、飛び込み防止用のネットが張られているほどです。付近の村はダム建設によって321戸、364世帯が水没しており、住民の恨みが負のエネルギーとなって、訪れる者を黄泉の国へと誘っているのかもしれません」（同・ライター）

埼玉観光の際は、近づかないように気をつけてもらいたい。