8回裏まではリードしていたのに、9回に守護神が打たれて負けた…。そんな光景を目にする野球ファンは多いことだろう。
だが、セ・リーグ中日はそうではない。チームが最下位に沈む中で、ひそかに〝100連勝〟の大記録を達成していた。
熱心な中日ファンによると、中日は八回裏をリードしたまま終えていれば、2021年9月8日から23年8月2日まで100試合続けて勝っているという。
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これは本当なのか? 記者は2021~2023年のスコアを全試合ひもといた。
八回裏終了時点でリードすれば100連勝
結論からいえば、本当だった。中日は八回裏をリードしたまま終えていれば、2021年9月8日から23年8月2日まで100試合続けて勝っている。
ただ、少し微妙な事例もある。23年5月3日の阪神戦。中日は八回裏まで同点で、九回表に1点勝ち越したものの、守護神R.マルティネスが九回裏に失策絡みで2点を失いサヨナラ負けしている。
22年7月16日の阪神戦では、八回裏を1-0で終えて最終回の攻防に入ったものの、九回裏にマルティネスが失点し延長戦に突入。ただこのときは十一回表に勝ち越した。
また、22年9月9日の巨人戦でも同様に、八回裏終了時点で中日は1点リード。九回裏にマルティネスが救援に失敗して追い付かれたが、中日が延長戦の末に勝利した。
少し言葉を付け足せば「八回裏終了時点で勝ち越している場合は、九回に追い付かれた事例はあるが100連勝中。八回裏終了時点で同点で、九回表に勝ち越したものの負けた試合はある」ということになる。
それでも、これはこれですごい数字だ。
「結局のところ、R.マルティネスの奮闘が大きく寄与している。22年のマルティネスは防御率0点台、23年はいまだ自責点ゼロ。もちろん負け投手になったことはあるが、絶対的に信頼の置けるリリーフエースがいることは大きい」(野球ライター)
救援陣がこれだけ頑張っているのだから、野手陣にはぜひ八回裏までに援護してあげてほしい。中日を愛してやまないファンのためにも…。
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