
プーチン大統領が窮地へ!ロシア分裂危機に旧ソ連の末期に似た混乱…
ロシアのプーチン大統領が窮地に立たされている。民間軍事会社『ワグネル』の反乱から1カ月以上が経過したものの、いまだ首謀者のプリゴジン氏は健在とみられ、多くの懸念が残されたままだ。政権側は「反乱分子狩り」を進めているが、プーチン氏が失った求心力を取り戻すことは難しく、ロシア革命、ソ連崩壊に続く「三度目の分裂」の日が近づいている。
イギリスのMI6(秘密情報部)やアメリカのCIA(中央情報局)など西側の情報機関が、そろってプーチン政権の弱体化を指摘した。
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7月19日、MI6のムーア長官は「プリゴジン氏はまだ生きている」との見解を示し、ウクライナ侵攻について、「攻撃の激化や核兵器について議論しているのは、プーチンとわずかな取り巻きだけだ」と断言。プーチン氏が孤立した状況にあることを示唆し、さらに「ロシア人へのドアはいつでも開いている」として、スパイ活動への協力を呼びかけた。
翌20日にはCIAのバーンズ長官も、ロシア国内に多くの不満がたまっていることに触れ、「情報機関として、このチャンスを生かす機会を無駄にはしない」と表明。CIAは今年5月、ウクライナ侵攻に反対のロシア人に機密共有を呼びかけ、最新情報をSNSテレグラムで投稿したところ、最初の1週間だけで250万回も視聴されたという。
「プリゴジンの乱」でプーチン政権の弱腰ぶりが世界に露呈してしまった。撤退したとはいえ、一時は首都モスクワに向けて進軍していたワグネルの戦闘員を罰することもできず、創設者で反乱の首謀者でもあるプリゴジン氏についても、処刑どころか拘束さえできなかった。
一部で粛清説も出たプリゴジン氏だが、ベラルーシで生存し、英気を養っているとの見方が強い。
『第2のプリゴジン』ギルキン元大佐が逮捕
米紙『ワシントン・ポスト』は7月25日、プリゴジン氏が反乱を起こした際、プーチン氏が決断力を持って対応できず、麻痺状態に陥っていたと報じた。反乱の2〜3日前には治安当局から情報を知らされて、クレムリン(大統領府)など重要施設の警備を強化したが、具体的な対処方針は一切示されなかったという。「ロシア当局はワグネルへの協力者として、スロビキン副司令官をはじめとする約30人のロシア軍幹部を拘束し、取り調べを行った。しかし、軍の内部にはプリゴジン派が数万人単位で存在するとみられ、こうした勢力の反乱を恐れて、ワグネルを事実上の無罪放免としてしまったのです」(軍事ジャーナリスト)
軍を統制できなくなったプーチン氏は現在、FSB(連邦保安庁)を頼りに反乱分子の摘発を急いでいるという。FSBは、プーチン氏の古巣である旧ソ連のKGB(国家保安委員会)の流れをくみ、ウクライナ侵攻にも深く関与している諜報機関だ。
7月21日、極右勢力から幅広い支持を受け「第2のプリゴジン」と呼ばれるギルキン元大佐が、反乱分子の筆頭として逮捕された。同氏は2014年、ウクライナ東部で独立を宣言した親ロシア派の「ドネツク人民共和国」で国防相を務め、同年に298人が死亡したマレーシア航空機撃墜事件で殺人罪に問われ、オランダの裁判所から欠席のまま終身刑を言い渡されている人物だ。
ギルキン氏はウクライナ侵攻について、ロシア軍の作戦が消極的すぎると批判を繰り返しており、プーチン氏に対しても「つまらぬ人物が23年も国のトップにいて多くの国民を欺いてきたが、あと6年も耐えられない」と批判していた。
まるで “ゴルバチョフ元大統領”の末期
反乱の芽を摘むために必死のプーチン政権だが、一度失った権威を取り戻すのは至難の業である。ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は、「ロシア内務省の極秘報告書を分析した結果、民衆のプリゴジン氏への支持率が極めて高く、プーチン氏と肩を並べている」と指摘。ブダノフ氏は「社会が完全に2つに分裂しており、内戦寸前の状況だ。ロシアはより深刻な対立に巻き込まれるだろう」と予測している。
「ロシアの専門家の間では、現在のプーチン氏は旧ソ連のゴルバチョフ元大統領の末期に似ていると言われています。『ペレストロイカ(変革)』を掲げて民主化に貢献したものの、91年8月、これに反対する共産党の保守派がゴルバチョフ氏を別荘に軟禁。軍や治安部隊が追随せずクーデターは未遂に終わったが、権威の失墜は誰の目にも明らかで、同氏はソ連崩壊を招いた末に失脚している。米政府はすでに『ポスト・プーチン』を見越して動いており、ロシアが保有する核兵器の管理が最大の懸念材料となっています」(同)
かつてのロシア帝国は革命と内戦によって崩壊し、ソ連が成立した。91年のソ連崩壊では、15の共和国が相次いで国家独立を宣言した。現在のロシアについては、亡命ロシア人の政治家らでつくる団体が、41の共和国に分裂するとして予想図を公開している。
大統領就任以来、20年以上にわたって権力を強め、盤石とみられた「プーチンの帝国」も、ついにバラバラになってしまうのか。
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