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JRA重賞『レパードステークス』(GⅢ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

秋本鉄次
秋本鉄次(C)週刊実話Web

「やったぁ! 万券じゃあ!」

久々に快哉を叫んだ先週のアイビスサマーダッシュであった。本年度コラム予想で初の万馬券奪取は嬉しいのなんの! 今年一度も万馬券取れなかったらどうしよう、と1年の半分以上経って、ふと思い始めた頃であった。

直線で、わが本命・松岡トキメキが先頭に立ったと思ったら、どこから来たのか、というほど石川オールアットワンスが〝瞬間移動〟のように現れて、1馬身以上離してのゴール!

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本線ではないが、トキメキから内枠3頭に引っかけて追加したのが功を奏して、③―⑩の馬連12570円は付いたなあ、という印象だ。何せ前日の前売オッズでは80倍ぐらいだったのに、150%以上もハネ上がったのだからビックリ。トキメキが何故か6番人気まで落ちたのがその原因か?

ともあれ、これで年間プラスにはまだまだだけど、7月分の赤字ぐらいは解消した上、少々お釣りが来たほど。先週のコラムの最後に「猛暑の夏を吹き飛ばすぐらいの大穴、当たらんかなあ」と書いたら、ホントに願いが通じたよ。競馬の女神は、居たね!

やっぱり何と言っても、勝った石川のファインプレーかね。騎乗予定のホー騎手が前日の落馬負傷で回ってきた手綱だ。何しろ2年前の勝利、昨年の6着でも騎乗し、元々お手馬だったわけ。それはかえって好材料だとしても、実は当日の馬体重が18キロ増。私はゲッ! となった。

1年ぶりの実戦で、こりゃ太目残りだろ、と。とはいえ、事前に予想してしまっている以上、買うのが仁義、誠意というもの。目をつぶって最初の予想どおりに買ったら、これがワンツーとなるのだから競馬は判らない。直前予想で買ったら、確実にオールアットワンスは蹴っていただろう。事前予想よ、有難う!

それにしても、3着には12番人気の西村淳ロードベイリーフとはね。さすがに買えなかった。昨年、1昨年と14番人気が3着に入ったのだが、今年は12番人気かい! ちなみに、当コラムのトレンド〝10番人気〟は今村メディーヴァルで8着。さらに異例の結果なのは、外枠圧倒的有利だけに過去15年溯っても11番以降の馬が必ず馬券になっていたのに、今回は来なかった…ことも特筆しておきたい。

“映画連想馬券”の本命はミスティックロア

てなわけで、久々の万馬券に気を良くして、このまま新潟に居座って3歳ダート重賞のレパードステークスでもう一丁、という気になるではないか。ゲンを担いで、先週と同じく5頭ボックス&本命、対抗から穴狙いで3頭の作戦でゆく。今回は〝騎手作戦〟もプラス。わが本命は、ルメールに首位を明け渡したとはいえ、まだまだ射程距離のご贔屓・川田が乗るミスティックロア。フルゲート15頭で20頭が登録、抽選対象だった中、見事突破したのは何よりだ。対抗がこちらも抽選突破組でご贔屓・松山クールミラボー。

続いて、いつも注目している坂井のソッコータルマカ。あとは、このところ好調の戸崎オメガキネス、北村友エクロジャイトか。ヒモ3頭は吉田豊リバートゥルー、菱田マオノアラシ、秋山真ルクスフロンティアを。初ダートでも人気になりそうな田辺パクスオトマニカは蹴る。ついでに言えば、同日の札幌、エルムステークスで人気必至のルメール騎乗のオーソリティも蹴る。クロフネ、ソダシ級でなければ初ダート重賞挑戦で結果を出すのは無理、〝二刀流〟はそうそう出ないよ、というのが、私の見立てだからだ。

さて〝映画連想馬券〟だが、ここはミスティックロアから『ミスティック・リバー』(03年)を抜擢しよう。

ご存じクリント・イーストウッドの監督作品で、今回は出演せず、演出一本。疎遠になってしまった幼なじみ3人が25年後、ある殺人事件を契機に、被害者の父親、容疑者、刑事となっていた3人が再会する。事件の真相とともに彼らの過去の秘密も明らかに…という濃厚で苦みのある人間ドラマの傑作だ。主演のショーン・ペン、助演のティム・ロビンスが各々オスカーに輝いたほど。この馬とリバートゥルーでワンツーが決まれば、これがホントの「〝ミスティック〟〝リバー〟馬券」となるのだが、そうは問屋が卸さないだろうなあ?

馬券は②⑥⑨⑬⑭ボックスの馬連&3連複。あと馬連で⑨と⑭から①、④、⑪へも手を伸ばす。⑨⑭縛りで①、④、⑪へ3連複も。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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