(画像)picture cells / Shutterstock.com
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パ・リーグ「次の大型連敗」はロッテか? エース・佐々木朗希の穴を埋めるのは…

福岡ソフトバンクが12連敗、北海道日本ハムが13連敗を喫した今季のパ・リーグだが、次に大型連敗となるのは現在リーグ2位の千葉ロッテかもしれない。


大方のプロ野球解説者は、前半戦のロッテの戦いぶりを称賛しているが、夏場に入って不安要素が続出しているのだ。


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開幕前、ほとんどの解説者が3位以下になると踏み、最下位に予想する解説者もいるなど苦戦が予想されたロッテだが、いざシーズンに入ると奮闘。投手陣は小島和哉や種市篤暉らがローテーションを守り、エースの佐々木朗希に至っては7勝2敗、防御率1.48と圧巻のピッチングを見せていた。


ロッテOBの里崎智也氏はソフトバンク、日本ハムが連敗を重ねる中、更新したYouTubeで佐々木の名を挙げつつ「この選手(佐々木)が投げたら負けないって選手がいるところは強い。大型連敗しないから」と語っていた。


そんな中、佐々木は左脇腹肉離れで7月25日に出場登録を抹消された。

佐々木朗希の抹消に加え救援陣も…

月間のチーム防御率は2点台と堅調だったのに、6月以降は3、4点台に突入している。なんとか佐々木の穴をほかの投手たちで埋めたいところだが、ここ数日の戦いぶりを見る限り、ロッテの選手たちは明らかに調子を落としている。

開幕当初から中継ぎのペルドモ、西村天裕、澤村拓一らの踏ん張りで接戦をなんとかものにする試合が続いていた。だが、7月30日のソフトバンク戦ではペルドモ、西村がともに失点して敗戦。澤村も8月2日に登録抹消されてしまった。


さらに8月1日の日本ハム戦では守護神までもが苦しんだ。先発C.C.メルセデスが6回1失点とまずまずの投球を見せ、二回にチームは2点を先制。


ただ、1点リードのまま、走者を出すもののダメ押し点が奪えずに九回に突入。すると抑えの益田直也が2者連続本塁打を浴び、よもやの逆転負けを喫してしまった。6月まで1点台で推移していた益田の防御率は今や3.49まで下落している。


こうなると奮起を期待したいのは、ここまでチーム打率がリーグ4位と目立たない打線だ。


「打線で頼みとなるのが藤原恭大あたりだろう。5年目の今年、芽を出しつつあったが『特例2023』で7月20日に離脱。だが、ファームでは打率3割をキープしている。また、7月29日に獲得した新外国人ブロッソーもカギ。チーム本塁打数がリーグ5位のロッテだけに、メジャー通算26本塁打の打棒で救援陣を楽にさせてあげたい。打線が早めに援護点を挙げなければ、今後の順位は下がるばかり」(野球記者)


ロッテは明らかに試練の夏を迎えている。