(画像)Mix and Match Studio/Shutterstock
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日ハム“中継ぎの大黒柱”宮西尚生が引退か?将来のコーチ入閣は確実視

長い連敗から脱出した北海道日本ハムファイターズだが、その陰でひっそりと一軍から姿を消してしまった中継ぎの大エースがいる。16年目の38歳・宮西尚生だ。


今季は序盤大いに活躍していたが、徐々に打ち込まれて立場が危うくなり、引退のピンチを迎えている。


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もともと、1年目から14年連続で50試合に登板した実績を持つ左投げの鉄腕。2009、12年のリーグ優勝、16年の日本一に貢献。2015年には、中継ぎ投手でありながらキャプテンを務めた経験を持つ。


2022年は不調に陥り、9月に左肘のクリーニング手術を受けたが、息子から新球場・エスコンフィールド北海道で投げる姿が見たいと言われて現役続行を決めた。


迎えた23年シーズンは、開幕から躍動。18試合連続無失点を記録し、6月3日時点で防御率0.54をマークしていた。自身が持つ歴代最多のホールド記録を同日時点で391まで伸ばしていたが、ここから崩れていった。

宮西尚生がひっそりと二軍落ち…

ここ10試合、宮西は7回を投げて防御率7.71だ。1イニング当たりに出す走者数を示すWHIPは、今シーズン通算で1.65と、もともと多い状況だった。

走者を出しながらギリギリ持ちこたえる試合が続いたが、直近10試合のWHIPは2.29と悪化した。


7月17日の西武戦では1回2失点と打たれ、7月22日のオリックス戦ではサヨナラ本塁打を浴び、23日にはとうとう二軍落ちしてしまった。


FA権を行使することなく、日本ハム一筋で生きてきた宮西。もともと引退後のフロント入りは確実視されており、今年家族との約束も果たすことができた。もう思い残すことはないのかもしれないが…。


宮西の今後について、野球記者が語る。


「今年引退したとしても今すぐのコーチ就任はないかもしれない。もともと新庄剛志監督は、2022年シーズンから建山義紀の投手コーチ就任を熱望していた。解説者として日本ハムを担当していた建山は今シーズン、ようやく決心しコーチに就任したばかり。宮西との兼ね合いが難しいが、ひとまず宮西は野球解説者として外部から野球を眺め、そこから入閣する流れをとりそう」


日本ハムの黄金期を知る数少ない功労者は果たして今オフ、どのような判断を下すのか。