疲労骨折、途中棄権…『27時間テレビ』過酷な耐久マラソン企画は必要だったのか？

4年ぶりに復活した『FNS27時間テレビ』（フジテレビ系）が、7月22日から23日にかけて生放送。目玉企画として行われた「100キロサバイバルマラソン」が物議を醸している。

マラソンには、タレントの井上咲楽やハリー杉山など18名が参加したが、完走したのはわずか6人。

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4位でフィニッシュした井上はその場で倒れ込むと、1人で地面を這いつくばるなど、まさに満身創痍でのゴールだった。

そんな中、発覚したのは、同局の山本賢太アナウンサーの疲労骨折だ。山本アナは完走者中最後の6位でゴール。自身のインスタグラムで《とにかく今はもう全く脚が動かないのでしっかり休めます》と報告。

続けて、《今後も愛すべきぽかぽかの為に全力を尽くします！》と熱い意気込みを見せていたが、26日の放送ではまさかの車いすに乗って登場。

「ちょっと疲労骨折してしまいまして…。でもあの、全然マラソンあるあるなので！ 上半身は元気ですので」と元気な素振りを見せていたが、視聴者の多くは「休んだ方がいい」と真剣に思ったことだろう…。

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視聴者は“マラソン商法”に興ざめか…

「プライベートで自主参加したマラソンならともかく、社命で100キロも走らされた挙げ句に骨折では、『フジテレビは完全なブラック企業』と言われても仕方ない。練習はしていたはずですが、レースのペースでいきなり100キロも走っては、いくらスポーツマンの山本アナでもケガをして当たり前。むしろ、他の出演者に大きなケガがなかったことが不幸中の幸いです」（スポーツ紙記者）

今回のマラソンでは、人気ユーチューバーの『コムドット』やまとが43キロ地点で倒れ込むようにストップして途中棄権し、フォロワーから大ブーイングが巻き起こった。

「2009年には、東京マラソンでお笑いタレントの松村邦洋が、東京MXテレビの番組の収録で完走を目指したが、突然倒れ込み、一時心肺停止で死の淵を彷徨った。幸い一命は取り留めたものの、このときも番組には批判の声が殺到しました」（同・記者）

炎天下で必死に走るタレントの姿を、視聴者は冷房の効いた部屋で眺めているだけ。感動のゴールを〝寒々しい〟と感じる視聴者も少なくない。

結局、4年ぶりの復活と大々的に銘打ってはみたものの、27時間の放送を通じての平均視聴率は世帯6･5％と大惨敗。

8月26・27日には『24時間テレビ46』（日本テレビ系）で、メイン企画の「チャリティーマラソン」が行われる。そもそも、フジテレビの「100キロサバイバルマラソン」は、本家の「チャリティーマラソン」が時間調整などをしてフィナーレに合わせてゴールするように仕組まれた〝演出疑惑〟を揶揄するための企画だったと言われているが、日テレは通常運転で感動のゴールを演出するのか。