(画像)yu_photo/Shutterstock
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ソフトバンク“緊急補強”に他球団がなぜか「ニンマリ」のワケ

54年ぶりの12連敗を喫していた福岡ソフトバンクホークスが、ようやく勝ち星に恵まれた。


だが、新しい守護神候補を緊急補強すると報じられ、一軍で踏ん張ってきた既存の日本人投手陣からはブーイングが漏れている。


ソフトバンクは7月初め、守護神のモイネロがけがで離脱。今季絶望とも報じられ、代わりにセットアッパーのオスナが代理で抑えに回った。


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オスナは23日のロッテ戦で九回裏を無失点で抑えたものの、満塁のピンチを招く不安定な投球。24日にはサヨナラ逆転本塁打を浴び、25日の試合ではベンチ入りしなかった。


連敗が続き、ファンがやきもきする中、24日になってソフトバンクがアメリカ3Aでプレーするダルウィンソン・ヘルナンデスを緊急補強する見込みと報じられた。

他球団にとっては補強の好機?

このタイミングで抑え投手を補強して、投手陣を埋め合わせるのは合理的には思える。ただチーム内の雰囲気はよろしくないようだ。

「2021年に又吉克樹、2022年にオスナ、近藤健介を他球団から強奪。日本ハムからメジャーリーグに挑戦して帰国した有原航平まで獲得した。カネにモノを言わせて穴を埋めても結構だ。ただ、育成やファームで頑張って一軍をつかみ取ってきた生え抜き選手から、出場機会が得られないと不満の声が上がっているのが現状だ」(野球記者)


ここで気になるのは、他球団の考えだ。今後10連覇を狙っているというソフトバンクは、「数打ちゃ当たる」とばかりに高年俸の選手を続々と獲得。


ヘルナンデスまで獲得するとなるとさらに他球団から不満が漏れそうだが…。


「阪神は大竹耕太郎、日本ハムは田中正義をソフトバンクから獲得して今季活躍している。加えて、現役選手を半ば強制的に交換する現役トレードが今年も開催される見込み。ヘルナンデスの加入で日本人投手が活躍する機会がまた妨げられ、今季も良い選手がトレード要員になる。ソフトバンクが手塩にかけて育てた有力選手を獲得できるだろうと、ある球団フロントからはむしろ満足げな声が聞こえる」(同・記者)


緊急補強の報道は他球団にとって、むしろ朗報だったようだ。