(画像)Dean Drobot/Shutterstock
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日本ハム復活に必要なのはあの“元打点王”?歴史的連敗を打破する秘策か…

不調からなかなか抜け出せない北海道日本ハムに足りない要素は、ベテラン選手の愛ある指導だろう。


だが一軍では7月23日、最高齢のベテランが二軍に落ち、ただでさえ平均年齢の低いチームがさらに若返る展開になっている。


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今シーズン、そして今後を考えたときに必要なのは、かつて打点王にも輝いた元日本ハムの選手に違いない。


日本ハムは23日、先発投手・ポンセを一軍登録する代わりに、16年目の38歳・宮西尚生を二軍行きにした。


宮西は6月24日から実に7試合連続で安打を許していたから仕方ないが、これで一軍の30代選手がさらに減ってしまった。


24日現在、一軍で30代なのは伏見寅威(33歳)、杉浦稔大、加藤貴之、玉井大翔(以上31歳)、ハンソン、江越大賀(以上30歳)。


このうち野手陣でレギュラー格と言えるのは伏見だけで、ベテランの経験を若手に伝える文化がなかなか根付かない。

中田翔の日本ハム復帰は有効策?

連敗中に活力をもたらす選手の不在が、日本ハムにとって最大のウィークポイントであることがここにきて明らかになっている。

だが、この状況を打破できる最適な人材がいる。2021年、巨人に移籍した34歳の中田翔だ。


中田といえば同年、チームメート相手に暴力問題を起こして無償で放出された身。2009年に入団した古巣に戻る目は、もうないようにも思えるが…。


「最近、キャリア晩年に古巣に戻ってプレーする選手が増えている。現巨人の長野久義は、広島から巨人にFA移籍した丸佳浩の人的補償で広島に移籍したが、今シーズン巨人に復帰した。


引き際を考えている長野を、広島は無償トレードの形で巨人に戻す温情を見せた。


中田に関しては栗山英樹監督(当時)が巨人・原辰徳監督に頼み込んで移籍が実現したとされるが、巨人では『更生』している。両球団ともにそろそろ戻してあげることを考える時期では。


打点王を3度獲得した経験を持ち、好機に弱い日本ハムを救える存在なのだから」(週刊誌記者)


ただ、障壁となるのは走力のあるバッターを望む新庄剛志監督の方針で、ソリが合わない可能性も考えられる。


また、暴力問題の被害者との関係も問題。中田の移籍前にその選手から「おおごとにはしないように」との要望があったと報じられているが、チームメートやファンがどう反応するかが気になる。


「しきりに悪態をつくSNSユーザーはともかく、北海道のファンは温かく受け入れるだろう。特に高年齢層のファンにとって、日本ハム関連の情報は北海道新聞と地元民放テレビ局だけが頼り。


情報感度が高くなく、よくも悪くも過去の件が忘れられつつある」(同・記者)


このままでは日本ハムの飛躍は来年、再来年も望めない。2016年に日本一を達成した日本ハム復権のカギを握るのは、巨人で若手の指導役を担う元打点王の存在ではないか。


新庄監督の思惑やいかに…。