プロ野球パ・リーグの福岡ソフトバンクは、7月24日の千葉ロッテ戦に敗れ、連敗が12まで伸びてしまった。
1点リードの9回裏に劇的なサヨナラ本塁打を浴びたが、その直前、ベンチの選手たちが見せた緩慢な態度が話題になっている。
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これを見る限り、大型連敗の本質的な理由は、選手たちの油断にあったといえるだろう。
試合を振り返ろう。ロッテの先発投手はエース・佐々木朗希だったが、ソフトバンクは一回表、中村晃のタイムリー安打で1点を先制。
ソフトバンク先発・石川柊太の好投もあり、そのまま1-0で試合終了するかと思われたが、九回裏に守護神・オスナが角中勝也に二死一塁から右翼スタンドに運ばれ、サヨナラ負けを喫した。
ネット上で注目を集めているのは、九回裏、ロッテの二死目。際どいシーンだったが、リクエスト検証の結果アウトとなりソフトバンク選手は大喜び。
指名打者の近藤健介や、すでに試合から退いていた柳田悠岐らベンチに控えていた選手は身を乗り出し、ベンチ前の看板をたたくなど、すでに勝ちムードを醸し出していた。
試合終了前なのに…ニヤニヤ
『パ・リーグTV』のYouTubeチャンネルでも、その光景が分かる。
それまでニヤついていた柳田とアストゥディーヨが角中の打球音を聞くなり表情を一変させ、柳田は「ヤバい」と口を動かすのだった。
角中が打席に向かう中、連敗脱出が確定的とみて、選手たちは安どした表情を見せたがそれでよかったのか。
オスナは試合前まで防御率0.32と抜群の安定感を見せていたが、油断できない要素があった。
「23日の同カードで、オスナは同点の九回裏に登板。ただ二塁打と敬遠、バントヒットで二死満塁の大ピンチを迎えていた。かろうじて三振を奪って、サヨナラ勝ちを防いでいた。オスナは今シーズン、1イニング当たりに出す走者の数(WHIP)が0.5を切るなど驚異的な数字を残していた。ところが前日に一転、不安定な投球に終始していたところを考えると、いくら投げているのがオスナであろうと緊張感を持って見守るべきだったのでは」(野球記者)
チームは守護神・モイネロの離脱もあり、外国人投手を緊急補強すると報じられている。
球団はカネで危機を乗り切る構えだが、肝心の選手たちがこうでは今後が思いやられる。
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