(画像)Alexiushan/Shutterstock
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トヨタ“アルファード”が大好評!納車3年待ちに他メーカーに流れる不安も

6月にトヨタの最高級ミニバン・アルファードと、兄弟車のヴェルファイアが、8年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたが、その売れ行きが注目されている。初回販売台数分はあっという間に完売。追加の受注オーダーも止まることを知らないようで、グレードによっては「納車が1〜3年待ち」ともいわれているからだ。


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ちなみに、今回発表されたグレードは約550〜900万円の価格帯。先代モデルと比べると200万円ほど高いが、これまでを上回る人気を博しているのである。


販売店の営業マンが言う。


「インテリアは先代以上に上質。1列目と2列目シートのゆったり感も向上し、最新のハイブリッドシステムも250馬力と大幅アップしている。乗り心地や静粛性も進化し、それに伴い価格も上がっているのです」

ファンをつなぎとめられるか…

ただし、その絶大な人気とは裏腹に、この最高級ミニバンを取り巻く状況は問題山積との指摘もある。

「実はアルファードは今後、発表されたグレード以外にも、廉価車を販売する予定。理由はすでに一部で『新型アルファード、高すぎて購入諦めた』などの声が上がっているからです。また、トヨタは19年に廃盤にしたエスティマをBEV(バッテリー式電気自動車)で復活させるとのウワサもある。高グレードのアルファードに手が出せないファンをこの車でつなぎとめる狙いとみられているのです」


一方、ある自動車評論家はこう話す。


「最近は、アルファードユーザーにも残価設定ローンで購入し、数年ごとに新型に乗り換える人が増えている。だが納車が数年待ちとなれば、新型に乗り換える人は減るはず。その人気ゆえに顧客が他メーカーへ流れそうな雲行きなのです」


トヨタにすれば、その揺るぎない人気は〝痛しかゆし〟かも。