(画像)tackune/Shutterstock
(画像)tackune/Shutterstock

タイミングが絶妙すぎる!? 新幹線「車内チャイム」変更とジャニーズ性加害問題

JR東海は、東海道新幹線で使われる駅発着の「車内チャイム」を7月21日の始発から変更した。


新たに採用されたのは、歌手・UAの『会いにいこう』。2003年10月1日の東海道新幹線「品川駅」開業から約20年にわたって使われてきたTOKIOの『AMBITIOUS JAPAN!』は、その役目を終えた。


【関連】「ジャニーズ共演NG」続出!? 24時間テレビに小泉孝太郎が起用されたワケ ほか

TOKIOの国分太一は、20日に自身のツイッターを更新。《新幹線 お世話になりました こちらこそ》と感謝をつづり、《#ありがとうAMBITIOUSJAPAN》のハッシュタグを添えていた。


新チャイムの曲は、「新幹線を使って大事な人に会いにいこう」のコンセプトでJR東海が今年2月から展開している『会いにいこうキャンペーン』で起用されたCMソング。UAの書きおろしの新曲で、CMに出演している俳優の賀来賢人が歌唱するバージョンもある。

JR東海は知っていた?

JR東海は、チャイムの変更について「新型コロナウイルス禍で低下した新幹線のビジネス需要の回復を狙うキャンペーンの一環」と説明しているが…。

「ジャニーズ事務所が、創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害問題に揺れているタイミングですからね。TOKIOの曲が使われなくなったことを、このスキャンダルと結びつけている利用者がいてもおかしくありませんよ」(芸能ライター)


ジャニー氏の性加害問題が盛んに報じられ始めたのは、イギリスの公共放送BBCが特集番組を今年3月に放送してから。JR東海がチャイムの変更を発表したのは2月なので、実際に影響を受けたわけではないだろうが、結果的には絶妙なタイミングになったというわけだ。


現在、国分らTOKIOのメンバー3人は独立して設立した「株式会社TOKIO」に所属しているが、同社の会長はジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長で、ジャニーズの子会社も同然の扱い。JR東海もTOKIOの曲を採用し続けていれば、いずれ利用者からのクレームが入る事態に陥っていたかもしれない。


「国連人権理事会の専門家が来日し、被害者から聞き取り調査を行う段階になってもジャニーズタレントを起用し続ける企業や各テレビ局に対して批判が高まっていますからね。偶然だったとしても、JR東海は早々に〝流れ弾〟を回避できることになったわけですから、担当者のファインプレーですよ」(同・ライター)


BBCは昨年から各所に取材を入れていたという。一部では、滝沢秀明氏が副社長を降りて独立したのも、それを察知して現在のジャニーズの状況を予見していたからだとも言われている。


当然、大手広告代理店などもBBCの動きは分かっていたはずだ。偶然ではなく、JR東海の危機管理能力がズバ抜けていたのかもしれない。