39年ぶりとなる12連敗を喫した、新庄剛志監督率いる北海道日本ハム。22・23日の対オリックス2連戦では日ハムOBの教えを守ってか、珍しく妥当な並びのスタメンを披露した。
メンバーの固定を長らく保留してきた51歳の指揮官が、どうやら周囲の声に耳を傾け始めたようだ。ただ課題は相変わらずのようにも見える。
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連敗が二桁近くになってから、それまで新庄監督を比較的擁護してきた球団OBの高木豊氏、金村暁氏らがYouTubeなどで相次ぎ新庄批判を展開するように。寡黙で知られる田中幸雄氏ですら、重い口を開いた。
OBたちの主張はいずれも、レギュラーを固定すべきというもの。
今年は打順を固定すると宣言していた新庄監督は、キャンプ中の2月27日、「みんな、どんだけ成長してくれるんだ」と良い意味でオーダー固定ができないとつぶやいた。
だが、けが人が続出する中で開幕を迎えた4月12日には、「大体は固めようと思ったら固まるけど」とトーンダウン。
その後は日替わり打線が続き、ファンからは呆れ声が相次いでいた。
それでもなお、6月18日には「勝ちが付いてオールスター明けくらいにできたら最高かな」とつぶやくなど、〝オーダー固定するする詐欺〟が続いた。
ようやくスタメン“ほぼ固定”も…
だが、OBたちの一連の発言を知ってか知らずか、新庄監督はオーダーを珍しく固定した。
22・23日のオーダーは、1番から五十幡亮汰、松本剛、清宮幸太郎、万波中正、A.マルティネスの順。
日本ハムが1~5番を2試合連続で同じメンバーで戦ったのは、6月24・25日以来のこと。
1~5番の守備位置まですべて同じとなれば、4月14・15日以来の出来事だ。このときは8番捕手を除いて守備位置も同じだった。
22日の試合は、3~5番がいずれも無安打。ただ、23日の試合では清宮、マルティネスが本塁打を放ち、万波も2安打とまずまず機能した。
ただ、それでも22日は1点差、23日は2点差と僅差での負けが続く。
「八木裕打撃コーチが言うように、序盤に奪ったリードに満足せず、中押し、ダメ押しの点を奪えないのが諸悪の根源。今季の得点圏打率を見ると、上から淺間大基、清水優心、水野達稀、マルティネス、アルカンタラと続き3割台が8人。ただ淺間はスタメンから外れているし、マルティネスを除く6人は二軍暮らし。せめて淺間をスタメン、もしくは好機に代打で送るぐらいの工夫はしてもいい。淺間は23日に代打出場したが走者はいなかった」(週刊誌記者)
1~5番をそのメンバーに固定して連敗を脱出できればいいのだが…。
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