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藤井聡太とのタイトル戦はお預け…羽生善治“不調説”の真偽は?

羽生善治
羽生善治 (C)週刊実話Web

将棋の竜王戦・決勝トーナメント準決勝で、羽生善治九段は敗れ、藤井聡太竜王(七冠)への挑戦を逃した。

さながら評論家と化しているネットユーザーたちは羽生九段の衰え、不調を指摘しているが、そうとも言い切れない要素が多い。


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羽生九段は21日、藤井七冠を除き唯一のタイトルホルダーである永瀬拓矢王座と対戦した。

予選に当たる1組ランキング戦の準決勝(4月12日)で2人は当たっていたが、中盤で大きなリードを奪った羽生九段が悠々と勝ち切っていた。

決勝トーナメント準決勝で、AIの評価値を見る限り、羽生九段はわずかなリードを奪う場面もあったが、終盤の入り口で大きなミスを犯して形勢を損ねた。

結局、羽生九段が持ち時間を1時間3分、永瀬王座が43分を残しての投了となった。

投了図を見ると大差がついたようにも見え、YouTubeで終局後の実戦解説を見たネットユーザーからは「羽生先生の終わりを感じた一局」といった辛らつな声も…。

だが、事情は少し違うようだ。

会長就任から「不調説」がささやかれるが…

もともと羽生九段の不調がささやかれるようになったきっかけは、6月9日に日本将棋連盟の会長に就任したこと。

一般に会長職に就くと多忙になり、研究に時間を割けず、勝率が下がると言われる。

ただ、羽生九段の会長就任後の成績は4勝4敗の指し分け。「不調」と言い切るにはまだ早い。

また、21日の一局は、永瀬王座の指し回しが投了図に影響した可能性もある。

「永瀬王座のあだ名は『軍曹』。かつてコンピューターと対戦する『電王戦』ではソフト相手に優勢を築いたあげく、あらかじめ把握していたソフトのバグを突き、『王手放置』で反則勝ちを収めた。これもあって『軍曹』のあだ名が定着している。永瀬王座は勝つためなら戦略的な千日手も、完勝を目指す『友達をなくす手』もいとわないストイックな姿勢を持つ棋士。この日も『軍曹』の指し回しはさえた。優勢を築いてからスパッと羽生玉を寄せる展開もなくはないように見えたが、羽生九段の攻めをつぶす完全な受け切り勝ちを迷いなく目指した」(週刊誌記者)

当然ながら将棋の勝ち負けは相手あってのこと。数局見ただけでは、羽生九段の調子を測ることはできないだろう。

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