7月20日、元プロ棋士の橋本崇載容疑者（40）が殺人未遂などの疑いで逮捕され、将棋界に激震が走っている。

「20日午前7時頃、滋賀県大津市の住宅に橋本容疑者が侵入。33歳の元妻と68歳の義父に対し、頭をクワで殴りつけるなどして殺害しようとした疑いが持たれています。捜査関係者によると、橋本容疑者は開いていた窓から侵入し、義父ともみ合いになった後、元妻を追いかけ回したそうです」（全国紙記者）

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橋本容疑者は、離婚した元妻との間で子どもの親権をめぐってトラブルになっていたという。

これまでにも、《無差別殺人起こしてから自殺したるわ　どれだけの苦痛味わったかなんてわからんやろと思う》《仕事と子どもを奪い取り、絶対に許せない》などとツイートし、元妻の本名や住所などまでSNSで公開。元妻を中傷した名誉毀損の疑いで逮捕され、懲役1年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けていた。

愛称は「ハッシー」

2012年に棋界トップクラスのA級に昇進した橋本容疑者は、実力もさることながら奇抜なヘアスタイルや独特のファッションセンスで人気となり、将棋ファンからは「ハッシー」の愛称で親しまれていた。

「橋本容疑者は羽生善治にも勝利したことがあるなど、将棋ファンからの人気はかなり高かった。しかし、元妻との離婚と子どもの親権問題が原因で精神が不安定になり、トップ棋士から一気に転落。21年4月に突然引退を発表し、自身のYouTubeで『子どもを連れ去られたことが原因だ』などと明かし、ファンを驚かせていました」（将棋ライター）

ファンからは心配の声が上がっていたが、殺人未遂事件まで起こしてしまっては同情の余地はない。

「中終盤のセンスのいい差し回しを参考にしていたファンも多かったはず。昔から将棋に対して真摯に向きあい、ファンサービスや普及活動にも力を入れていただけに残念です」（同・ライター）

執行猶予中の犯行であり、容疑も容疑なだけに実刑は免れないだろう。元妻や義父、将棋関係者からファンまで傷つけた橋本容疑者の罪は重い。