『シャコ』福島県いわき市/江名漁港産~日本全国☆釣り行脚
先日、友人のお父さまが76歳で天寿を全うされ、天国へ旅立たれました。大の釣り好きとあって、生前に一度だけご自宅でお会いしたときには、年季の入ったさまざまな道具を見せていただき、嬉しそうに釣りのお話をされていたことが思い出されます。その友人より「四十九日には親父の大好きだった釣り親睦会を親戚一同でやろうと思うので、もしよければ…」とお誘いをいただき、それではと一緒に竿を出すこととなりました。長いこと釣りをしてまいりましたが、故人を偲びつつ「四十九日に釣りをする」といった経験は初めてゆえ、果たしてどのような釣りになるのか…。
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まずは故人のご自宅にお伺いし、お仏壇にお線香と「これから皆さまと釣りをします…」との報告を済ませ、お部屋にお邪魔して竿やリールなどの道具を拝借します。その足で近くの釣具店に寄り、エサや仕掛けなどを購入。そうして夕方前の江名漁港に到着すると、既に御親戚の皆さまは到着しており、事前に聞いてはおりましたが、思いのほかお子さまが多いのに少しびっくり。四十九日とはいえ、これは賑やかな釣りになりそうです。
  
休日前とあって岸壁にはチラホラと釣り人の姿があり、とりあえず広く空いている場所で竿を出すことにしましょう。季節がら「豆アジや小サバなどが回ってこないだろうか」と、寄せエサを撒くと、程なくコマセに群がる魚影が見え始めました。全国各地で定番のエサ取りとも言えるクサフグです。これだけ大量にクサフグが湧いているとなると、厳しい釣りになるかもしれません…。
  
クサフグも楽しタナゴに歓喜
しばらくすると「食べられる魚が釣りた〜い」という声も上がり始め、「夕方になればアジやサバが回るから…多分」などと言いつつ、せっせと寄せエサを撒くものの、集まってくるのは相も変わらず大量のクサフグです。そんな中、1人の少年の竿が小気味よく絞り込まれ、ウミタナゴが上がりました。なんということはない堤防釣りの小物魚ですが、子供たちは大盛り上がり。振り返って自分も少年の頃には、ウミタナゴやベラでも喜んでいたことを思い出します。
夕まずめを迎えても期待とは裏腹に、アジやサバの回遊は見られずクサフグに終始。辺りもだいぶ暗くなってきたことから子供たちの安全も考えて、いったん中締めにします。
  
しばらく待ってエサ点検のために竿を上げると何やら重量感があるような…。そのまま巻き上げてくると掛かっていたのはシャコでした。そうか、常磐の港といえばコレがいたんですな。であるならばと道具箱を漁ると、あったあった、狐針のキス仕掛けです。シャコであればこの仕掛けで釣れる確率が上がりますので、皆さまのすべての竿の仕掛けをチェンジ。ここからはポツリポツリとシャコが掛かるようになり、アタリを待つ間には故人の思い出話にも花が咲き、夜も更けてきたことから竿を納めることとしました。
帰りがけ、道具をお返しするべく故人のお宅に立ち寄ると、子供たちはお母さん方やおばあちゃんと夕飯の真っ最中。ウミタナゴは塩焼きで既に食べてくれたようで、「楽しかった〜!」の声に癒やされながら「無事楽しく終わりました」とお線香とともに報告して終了しました。
  
三橋雅彦(みつはしまさひこ) 子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。
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