西村雅彦(C)週刊実話
西村雅彦(C)週刊実話

「ビッグモーター」不正行為を“自虐”した2006年テレビCMの問題シーン

中古車販売大手「ビッグモーター」が、不必要な部品の費用を保険会社に水増し請求するなど数々の「不正」が発覚。同社のイメージキャラクターを務めていた俳優の佐藤隆太がCM降板を申し出るなど大問題に発展している。


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「ネット上では、佐藤に対して『笑顔で薦めておいて、なんとも思わないのか』『CM降板しろよ!』などと厳しい声が相次いでいましたからね。広末涼子のように、自身の不祥事でCMを降板させられることはあっても、タレント側から降板を申し入れるケースは珍しい」(スポーツ紙記者)


それもそのはず、現在同社をめぐって報じられている不正行為は耳を疑うレベルなのだ。


「客から持ち込まれた車を故意に傷つけていたのです。その手口も、サンドペーパーでボディに傷をつけたり、ゴルフボールで雹(ひょう)害のような跡をつけたり、意図的にタイヤをパンクさせるなど悪質極まりない事例が各メディアで報じられていますからね。佐藤のイメージダウンは計り知れません」(同・記者)

西村雅彦がタキシード姿で…

「♪車を売るならビッグモーター」のフレーズで佐藤が出演する同社のCMは、テレビ各局にとって大口スポンサーだ。そのCMの歴史は古く、2006年には俳優の西村雅彦が起用されていた。

実は、この西村のCMは、今回発覚した数々の不正行為を“予告”するかのような内容だったというのだ。


「中古車販売店の社員が、客が持ち込んだ車のドアを拳でバンバン叩いたり、ハンドルやウインカーを乱暴に扱い、しまいにはエンジンルームのラジエターホースを無理矢理引き抜いて水蒸気を噴出させる。その上で、客に向かって『高くは買い取れませんね』と一言。そこで、タキシード姿の西村が『車売る前にお店選ばなきゃ!ビッグモーター!』と叫ぶんです。当時から自社がやっていた不正行為を自虐でCMにしたんじゃないかと思わせる内容だった。まさにブラックジョークですよ」(広告代理店関係者)


兼重宏行社長が報酬全額を1年間返上し、副社長や専務らも報酬の10~50%を3カ月間返上することを発表している同社だが、そのレベルで済む問題ではないだろう。