数々の不祥事を起こしてきた日本大学グループが、本当に生まれ変わったのかが再び問われている。

7月11日、「村神様」ことヤクルト・村上宗隆の弟で日大硬式野球部に所属する慶太（1年）が、喫煙している動画がネットで拡散され騒ぎとなった。動画は正面から撮られており、わずか10秒ほどではあるものの、フ～ッと煙を吐いて「最高っスね」「はい」と会釈するそぶりを見せていたことから、先輩と一緒にいたのではないかとの疑惑も浮上しているのだ。

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「村上の弟は昨夏の甲子園大会で活躍し、昨秋のドラフト候補としても名前が挙がっていた。ところが、指名から漏れたため日大に進み、4年後のプロ入りを目指していたんです。今年5月には東都リーグ戦で代打デビューを果たし、周囲の期待も大きかったことから大騒ぎになっていますね」（アマチュア野球担当記者）

動画が公開された翌12日には、日大野球部がHPに謝罪文を発表。2人の部員に喫煙の事実があったことを認め、《大学と連携し7月12日付で当該部員を無期限の活動停止とした》《再発防止に取り組む》などと公表したが、この処分でがぜん村上弟の行く末が危ぶまれているのだ。

成績次第で今後が決まる…

スポーツ紙の記者が言う。

「未成年選手の喫煙といえば、高校生だったダルビッシュ有の喫煙が写真誌にすっぱ抜かれたことがある。このときは入団が決まっていた日ハムから無期限謹慎と社会貢献活動が言い渡されたが、初年度から期待以上の活躍を見せ、イメージを払拭した。村上弟もしばらくは活動できないが、処分が解けたら成績で周囲を黙らせるしかないのです」

問題は果たしてそれがいつになるのかだが、一方では騒動の翌日に〝幕引き〟を図った日大にも批判の声が上がっているという。

「日大といえば、アメフト部の暴力的指導や所得税法違反容疑で当時の理事長が逮捕されたりと、不祥事が続発。それもあって昨年就任した林真理子理事長が事実確認と処分の公表を急がせたのでしょうが、今回も火消しに躍起で『再発防止の具体策が示されていない』と評判なのです」（同）

一朝一夕の浄化は困難？