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蝶野正洋『黒の履歴書』~子どもやお年寄りは必須!スマホの将来

蝶野正洋
蝶野正洋 (C)週刊実話Web

高校球児に対する「丸刈り」の強制が少なくなっているらしい。日本高校野球連盟と朝日新聞社が行った「高校野球実態調査」によると、「部員の頭髪の取り決め」について、5年前に行った調査では「丸刈り」が76.8%だったが、今回は26.4%に激減したという。


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俺が学生の頃は、スポーツに打ち込む男子生徒はほとんどが丸刈りにしていた。高校球児も、むしろ丸刈りのほうがカッコいいという価値観もあったと思う。

あと格闘技の選手も短髪が多い。これは、髪を掴まれたり、引っ張られたりすると不利になるというのもある。だから、今の武藤さんみたいなヘアスタイルが最強なんだよ(笑)。

俺も新日本プロレスの新弟子の頃は丸刈りだった。入門したら強制的に床屋で丸坊主、新弟子順序が髪型で分かった。

今でも体育会系の男子なら、気合を入れるときは髪を剃るという心意気はあるような気がする。ウチの子供も、柔道をやっているときに五厘刈りにすると言って、俺がバリカンでやってあげたことがあるよ。

この調査では他にも部活の規則について調査していて、例えばスマホの使用に関しては、「校則・部で禁止」が14%、「部員の自由」としているのが35.9%という結果だったそうだ。スマホに関しては、家庭のルールとして子供には持たせないという場合もあるからね。

蝶野家も、子供がまだ小学生くらいのときに、この問題が持ち上がった。俺はまだ早いだろうと思ったんだけど、ママは、どうせすぐ使うようになるから、早くから持たせておこうという方針。実際に小学校の授業でタブレットを使うことが増えたので、ママの意見が正しかったね。

スマホにマイクロチップを…

ただ、今は家族で食事するときも、子供たちはそれぞれスマホやタブレットを眺めている。俺が子供の頃は、みんなでテレビを見ながら食事をしていて、それも「会話がない」などと批判される風潮があった。でも、今考えるとまだ家族全員で同じものを見ていただけマシだったかもね。

とはいえ、中学校くらいだと、スマホの使用禁止という校則は多いと思う。修学旅行で持ち込んではいけなかったりするみたいだけど、そんなときほどスマホが便利なんだけどね。緊急連絡できるし、地図もカメラも入ってる。GPSもついてるから、もし迷ってもどこにいるかすぐに分かる。

それでいうと、去年1年間で、認知症が原因で行方不明になった方が過去最多の1万8709人に上ったという報道があった。これも、それぞれスマホを持っておけば早期発見につながるかもしれない。

ただ、スマホだと置き忘れたりするだろうから、スマートウォッチを身につけるほうがいいかもね。俺もネットで買った安物を愛用しているけど、万歩計も入っていて健康管理に役立つから、お年寄りにこそ向いているアイテムなんだよね。

それでも着け忘れてしまうというなら、もう最後はスマホの機能をマイクロチップにして、高齢の認知症者の体内に埋め込むしかないだろうね。SF映画みたいな話だけど、割と現実的なアイデアだと思う。

今話題のマイナンバーカードも、まとめて全部チップにして埋め込んじゃえば、これ以上ない「本人確認」になるかもしれないよ。

蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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