Ⓒ2023 CAPCOM / DEATH ISLAND FILM PARTNERS ALL RIGHTS RESERVED. 
Ⓒ2023 CAPCOM / DEATH ISLAND FILM PARTNERS ALL RIGHTS RESERVED. 

LiLiCo☆肉食シネマ~『バイオハザード:デスアイランド』/公開中

監督/羽住英一郎 配給/角川ANIMATION


まもなくやってくる夏の暑さを吹き飛ばしてくれそうなウエット感があり、〝怖い〟と思いながらも爽快な気分になる1本はいかがでしょう。7月7日から上映中の本作は、胸キュン映画がひしめく「七夕」公開の中でも、間違いなく一番のハードボイルドです。


【関連】LiLiCo☆肉食シネマ~『マルセル 靴をはいた小さな貝』/6月30日より全国公開 ほか

レオン・S・ケネディ、ジル・バレンタイン、クリス・レッドフィールド、クレア・レッドフィールド、レベッカ・チェンバース…この名前にピンときたアナタ! そう、『バイオハザード』が公開されました! サブタイトルの「デスアイランド」の言葉もワクワク感が止まらない。物語はサンフランシスコ沖のアルカトラズ島が舞台となっています。


今までのバイオハザード関連の作品と一味違うのは、1996年にホラーアクションアドベンチャーゲームとして発売されてから、累計販売本数9100万本以上といわれる作品の中で出てきた人気キャラクターが一気に登場すること。これはまさに、ゲームファンにとってはたまらないアベンジャーズ的な展開!


さらに、何よりも驚いたのはクオリティー。本作はCGですが、登場人物がたどる怪しい道のりの湿った空気感、一番描くのが難しいとされている水、そして人物の肌質や髪などの再現度がすごい。〝これって実写なのでは?〟と疑ってしまうほど最新技術を駆使して、見たことのない世界観を作り上げています。

世界中で愛されているキャラクターたち

私は、セリフが英語のために「すごいハリウッド映画だなぁ」と思ってしまいました。でも待って! この作品は日本生まれで、テロップで表示されるスタッフの名前は日本人なんです。

日本生まれのさまざまな商品や子供向けのキャラクターが世界的にヒットしてますが、ゲーム世代が大人になって映画として楽しめるものはなかなかない。バイオハザードの名前を聞いたことがない人は少ないと思うけど、今もなお世界中で愛されているタイトルなのが、まずもってすごい。


「オレ、このバイオハザードのゲームをやったことない。だから、楽しめるのかな?」と思ったアナタ。私もゲームはやったことはありません。でもね、キャラクターがカッコいいし、知らなくても、今まで何があったのか分かるので心配はご無用。アクションを見ていても迫力満点だし、ストレス発散にもなる。私なんて、あまりにも感情移入をしすぎて、出てくるモンスターと自分も戦ってるのではと錯覚するほどでした。


ストーリーの要素にはいろいろ詰まっていますが、進む方向はみんな一緒! 強く戦うしかない。まさに、人生と同じです!
LiLiCo 映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。