
ロシア内にプリゴジン氏支持する勢力…複数の高官がプーチン氏の“暗殺リスト”入りか
ロシアのプーチン大統領が諜報機関に対し、武装反乱を起こした民間軍事会社『ワグネル』の関係者らを粛清するよう指令を下した。しかし、ワグネル創設者のプリゴジン氏が再び謀反を起こす恐れがある上、同氏に近いロシア軍の高官も多数存在するという。
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果たしてプーチン大統領は、反対勢力の動きに先手を打って「暗殺リスト」を順次実行に移すのか。
リストの筆頭に名前が挙がるのは、やはりプリゴジン氏だ。ウクライナ国防総省のブダノフ情報総局長は、ロシアの諜報機関『FSB(連邦保安局)』がプーチン大統領から、プリゴジン氏暗殺の指示を受けたとの見方を示した。また、暗殺の作戦を立てて実行に移すには、相応の時間がかかるとも述べた。
かつては「プーチンの料理人」と呼ばれるほど親密だったせいか、プリゴジン氏は6月23日に反乱を起こした際も大統領を名指しでは批判しなかった。しかし、大統領府があるモスクワに向けて進軍したのは事実である。
その上、ウクライナ侵攻の理由について「ショイグ国防相が元帥になるために必要だったもので、国防省がプーチン大統領を欺いて戦争を始めた」と言及し、当初に大統領が掲げた戦争の大義を否定してしまった〝罪〟もある。
7月6日、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、保護下にいるとみられたプリゴジン氏がロシアにいることを明らかにした。6月末の時点ではベラルーシ国内にいると語っており、プリゴジン氏が自由に動けることをうかがわせている。
「プーチン大統領はワグネルだけでなく、プリゴジン氏が経営する食品会社やメディア会社にもメスを入れ、資金面でも締め上げている。だが、一方で同氏が隠し資産を元手に部隊を再興し、再びモスクワに進軍してくるかもしれない。大統領が早めに消しておきたいと考えるのは当然です」(ロシアウオッチャー)
プーチン大統領にとってショックだったのは、ロシア軍内部にワグネルやプリゴジン氏を支持する勢力が存在したことだ。その筆頭がスロビキン航空宇宙軍総司令官で、ロシアの主要メディアは沈黙を守っているが、現在は当局に拘束されているという情報もある。
続発する有力者の“不審死”
シリアやチェチェン紛争での軍事作戦でも指揮を執り、暴虐の限りを尽くしたことで「ハルマゲドン(最終戦争)将軍」と呼ばれるスロビキン氏は、ウクライナ侵攻でも昨年10月に総司令官となったが、わずか3カ月で副司令官に降格させられた。そのため、スロビキン氏は現在のロシア軍を率いるショイグ氏やゲラシモフ参謀総長への恨みが強く、ワグネルによる武装反乱の動きを事前に把握していたとみられる。しかし、武装反乱が終結した直後から、ロシア軍内では大規模な粛清が始まっているようだ。
英シンクタンク『ドシエセンター』は、スロビキン氏を含む30人以上の軍や情報当局の高官が、ワグネルの「VIPメンバー」として名を連ねる極秘リストを入手したと発表。具体的な名前は明らかにされていないが、同氏と似た立場の人物はロシアのエリート層にも少なくない。
ロシアの治安機関『国家親衛隊』の副長官を務め、ウクライナ侵攻時は当初から部隊にも加わっていたガブリロフ将軍は、すでに3月の段階でFSBに拘束されたとみられる。
ウクライナ南部の包囲戦で指揮を執り、西側当局から「マリウポリの虐殺者」と呼ばれたミジンツェフ国防次官は、5月に更迭されている。プリゴジン氏らと同様に、ショイグ氏と不仲だったとされる。
また、トゥーラ州のジューミン知事は、2014年のワグネル創設に関与したと疑われている。ジューミン氏はロシア軍の情報機関『GRU(連邦軍参謀本部情報総局)』の元次官。プーチン大統領のボディガードを務めたことでも知られ、〝ポスト・プーチン〟として名前が挙がったこともある人物だ。
「プーチン大統領は軍や政権内部がワグネルに侵食され、分裂状態になっているという国内外の懸念を払拭する必要がある。そのためには新たな反乱の芽を早く摘んでおきたいと考えているだろう。粛清や暗殺の指令が、プリゴジン氏だけでなく複数の高官に出ている可能性は高い」(同)
ロシアではプーチン政権に不満を持つ人物が、不審死するのがおなじみの光景だ。5月には科学・高等教育省のクチェレンコ次官が、出張先のキューバから帰国する飛行機内で急死した。ロシア側は死因を「心臓疾患」としたが、同氏がウクライナ侵攻を批判していたことから、粛清された可能性が指摘されている。
米紙『ニューヨーク・ポスト』は昨年2月のウクライナ侵攻から今年3月までの間に、39人の議員や新興財閥(オリガルヒ)関係者らが不審死したと報じている。いずれも病気や自殺、転落などの事故が原因としているが、多くがウクライナ侵攻に批判的であった。
プーチン政権が倒れない限り、暗殺リストに追加される名前は今後も増えていくだろう。
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