7月8日、安倍晋三元首相の一周忌に伴う法要が都内で行われた。
安倍昭恵夫人や甥っ子の岸信千世議員などの親族の他、岸田文雄総理ら自民党幹部、立憲民主党の泉健太代表ら野党議員、経済界などからも約300人が参列。凶弾に倒れた安倍元首相の冥福を改めて祈った。
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しかし、政界は解散総選挙を見据えた動きが活発化している。
6月21日には、〝壊し屋〟〝剛腕〟の異名を持つ小沢一郎衆院議員(立民)が、新たな政策集団『一清会』を旗揚げ。会長は小沢氏で、小沢氏側近の牧義夫衆院議員が会長代行に就き、15人前後が参加予定だという。
「立民内では『泉代表では次の衆院選で勝てない』の声が多い。実質、〝泉降ろし〟になるだろう」(立民国会議員)
小沢氏が泉代表を見限った
一清会発足会見の5日前の6月16日にも、立民内で小沢氏を中心に12人が発起人に名を連ねる『野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会』を立ち上げている。
「5月に泉代表は日本維新の会や共産党との次期衆院選での選挙協力を『やらない』方針を打ち出した。以来、維新や共産と丁々発止のバトルを繰り広げているが、小沢氏らは〝泉代表のやり方では永遠に勝てない〟として変更を求めている。これは、泉代表を誕生させた立役者の小沢氏が見限ったということ」(全国紙政治担当記者)
『野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会』に賛同する立民所属の衆院議員は、96人中53人と過半数を超えている。また、参院議員の蓮舫氏も賛同の意向を示しているという。
選挙アナリストが、今後の小沢氏らの動向についてこう分析する。
「泉代表の言い分は理想論で、現実路線では次期衆院選は負け戦が濃厚。維新の躍進がそれを証明している。だから立民の危うさに嫌気が差した松原仁氏などが離党した。今後、立民内で離党ドミノが起きそうな気配だ。そこに小沢氏が再び立ち上がった。立民内がどれだけ現実路線に修正できるかがポイントです」
仮に、泉降ろしが功を奏すれば、次の代表には誰が名乗りを上げるのか。
「無党派層も取り込める〝ドジョウ宰相〟の野田佳彦元首相や、ドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』の主人公・小川淳也前政調会長らが有力でしょう」(立民関係者)
壊し屋の本領発揮となるか。
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