7月3日、読売ジャイアンツ・石川慎吾と千葉ロッテマリーンズ・小沼健太の交換トレードが両球団から発表された。
「巨人は今季、中継ぎが炎上を繰り返し、〝魔の8回〟という言葉が生まれるほどリリーフ不足が顕著に。中川皓太の復帰、ビーディのリリーフ転向で多少マシにはなったが、根本的な解決には至らず、補強として小沼を獲得した形です。対するロッテも、今季はチーム本塁打数リーグワースト、チーム打率もワーストと4厘差しかなく、打撃力に課題を抱えている」(スポーツ紙記者)
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いわば今回のトレードは、双方の思惑が一致したことで成立した形だ。今のところ、このトレードで〝得〟をしたのは巨人だと言われている。
「石川は典型的な〝2軍の帝王〟で、下では打てても上ではさっぱり。今季も2軍で打率.358とハイアベレージを残しながら、1軍出場はありません。一方の小沼は、3年目の若手ながらイースタン・リーグでセーブ王を獲得した経験もある実力派。30歳の石川に対して25歳と若く、将来性もあるため、巨人の方がいい選手を獲得できたと言えそうです」(同・記者)
ロッテだけが得をする!?
ところが、過去にロッテが放出したトレード選手を見ると不吉な予感も…。
「ロッテが過去に行ったトレードを見ると、選手は移籍先でほとんど活躍できていません。巨人でいえば2020年に澤村拓一と香月一也がトレードされましたが、香月は3年間でわずか62試合の出場にとどまり、今季は2軍止まり。対する澤村は移籍後にセットアッパーとして活躍し、メジャーを経てロッテに復帰した今季も24試合に登板しています」(球界関係者)
他球団の例を見ても、この傾向は顕著だ。
「福田光輝とのトレードで今季からロッテに来た西村天裕は、中継ぎとして防御率0点台と大活躍。これまで、防御率3点台後半~4点台後半だった日本ハム時代とは別人のようですが、対する福田は打率1割台と苦しんでいます。有吉優樹とのトレードで21年に加入した国吉佑樹も、ロッテでは2年連続防御率1点台。一方、DeNAに行った有吉は2年でわずか2試合の登板、今季も1軍出場なしとクビ候補です」(同・関係者)
果たして、小沼はこのジンクスを打破することができるだろうか。
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